松山63人抜きで上位戦線浮上! 石川も決勝ラウンドへ
初日出遅れた松山英樹が63人をごぼう抜きにして上位戦線に浮上した。
米男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権はノースカロライナ州、セッジフィールドCCを舞台に現地時間16日、第2ラウンドの競技を終え、ルーキーのパトリック・リード(米)が通算11アンダーでトーナメントをリードした。
そんな中、初日78位タイの下位に甘んじた松山が1イーグル、5バーディ、2ボギーの5アンダー65をマーク。通算5アンダーは首位と6打差ながら15位タイまで順位を上げ決勝ラウンドにコマを進めた。
早朝午前7時10分スタートのこの日は「まだ眠っていた(笑)」と出だし直後の10番と12番でピンを狙うショットの距離感が合わずボギーが先行。前途に暗雲が立ちこめたが「自分では上手く打てたのがまったく寄らずイライラしてピンをデッドに攻め出したら良くなった」と13番から17番までの5ホールで4バーディを奪って序盤のミスを取り返すと、5番パー5では距離の長いイーグルパットがカップに吸い込まれイーグル奪取に成功。ホールアウトした時点ではトップ10圏内に浮上する快進撃を見せた。
結局15位タイとなったが、予選を突破したことで来季のシード権を確実なものにしホッとした表情を浮かべた松山。残り2日でさらなる上位を目指すつもりだ。
一方、松山と同じく78位タイからスタートした石川遼は、3バーディ、2ボギーの1アンダー69にスコアをまとめ、通算1アンダーはカットラインぎりぎりの62位タイながら決勝ラウンド進出を決めた。順位はさておき本人は「自分としてはドライバーもアイアンもパターも完璧。今日はピンの位置がトリッキーだったけれど、すごく調子が良いので明日以降もこのままのプレーをしていけばいいと思う」と手応えを口にした。
しかし来季のシード権争いという意味では厳しいものがある。仮に今週の最終順位が62位タイならフェデックスカップポイントランクは現在の151位からさらに順位を下げ155位へ後退することに。同ランク上位125位以内に与えられるシード権獲得のためには今大会で5位以内に入らなければならず、石川にとっては崖っぷちの戦いが続いている。