我慢比べのムービングデー 23歳コンビが首位並走
スコアの伸ばし合いとなった前日からは一転、雨がそぼ降る難コンディションに選手たちは我慢比べを強いられた。
米男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権はノースカロライナ州、セッジフィールドCCを舞台に現地時間17日、第3ラウンドの競技を終了。タフなコンディションに上位のスコアが伸び悩み、前日トップのパトリック・リード(米)が1つスコアを落としながら、ジョン・ハー(米)と並び通算10アンダーで首位タイの座をキープした。
1打差の3位タイにベテランのボブ・エステス(米)、ザック・ジョンソン(米)に加え今季2勝目を狙う20歳のジョーダン・スピース(米)がつけ、通算8アンダー6位タイにロバート・ギャリガス(米)、マット・エブリー(米)、ブライアン・ハーマン(米)の3人。ディフェンディング・チャンピオンのセルヒオ・ガルシア(スペイン)は後半持ち直しイーブンパー70に踏みとどまり、通算5アンダー10位タイと連覇に望みを繋いだ。
首位の2人はともに目下売り出し中の23歳。3位タイのスピースとともにツアーを代表する新勢力だ。対するジョンソンは37歳、エステスに至っては47歳とベテランも存在感を示し、若手 vs. ベテランの争いが激化。勢いのある若手か、はたまたいぶし銀の技を持つベテランか…? 5打差に14人がひしめく混戦模様の中、最終日は誰が勝ってもおかしくないスリリングな展開になりそうだ。
そんな上位争いの一角を担いたいのが松山英樹。この日はパットが決まらず2バーディ、3ボギーの1オーバー71とスコアを落としたが、順位は前日と変わらず15位タイ。首位に6打差は十分逆転可能な位置だけに最終日はメジャー大会で見せたような爆発力を発揮したいところだ。
また、未だに来季のシード権を確定出来ていない石川遼も、この日はスコアを1つ伸ばし通算2アンダーで31位タイへ大きく順位を上げている。シードを獲得するためには少なくとも今大会で5位以内に入らなければならず、依然厳しい状況が続いているが調子は上向き。石川にも最終日のチャージを期待したい。