松山足踏み15位タイ 石川30ランクアップで最終日へ
そぼ降る雨に見舞われた大会3日目。日本期待の21歳コンビはともにまずまずのポジションをキープしている。
現地時間17日に行われた米男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権(ノースカロライナ州、セッジフィールドCC)第3ラウンドは、アンダーパーがわずかに13人という難コンディションに見舞われ、通算10アンダーのパトリック・リード(米)とジョン・ハー(米)が首位の座を分け合った。
そんな中、前日5アンダー65の猛攻で、予選落ちの危機から一転、上位(15位タイ)に浮上した松山英樹は足踏み。「雨も降っていたし、難しいピンポジションもあったので我慢の1日になると思っていた」という言葉通り、出だし直後の2番でスリーパットのボギーを叩いてつまずくと、その後もなかなかチャンスを活かせず1バーディ、1ボギーのイーブンパーでフロント9を折り返す。
後半に入っても前日好調だったパットが決まらず10番、12番でボギー。後半唯一のパー5である15番でセカンドショットをグリーン右のバンカーにつかまりながら、あわやチップインイーグルかと思わせる絶妙のアプローチで至近距離に寄せオーケーバーディで1つスコアを取り戻したが反撃もそこまで。それでも最終18番はセカンドショットがグリーンに届かずピンチを迎えながら、アプローチをぴたりと寄せ見せ場を作ってホールアウト。1オーバー71と1つスコアを落としたが通算5アンダーは前日と変わらず15位タイに踏みとどまった。
「ボギーが先行する中、よく1オーバーで耐えられました」とホッとした表情を見せた松山。この日苦労したパッティングの修正が課題だが、「明日は1つでもスコアを伸ばして上位争いをしたい。スタートからどんどんバーディを獲って行きたい」と頼もしい抱負を口にしている。
一方、同じ年のライバル、石川遼も善戦。出だしの10番でいきなり3オン、3パットのダブルボギーを叩く波乱のスタートだったが、11番と13番のバーディで盛り返すと15番のパー5は左ラフからの池超えのセカンドショットを5番アイアンで7メートル強に寄せ、それを捩じ込んでイーグル奪取に成功。イーグルあり、ダブルボギーありの出入りの激しいラウンドながら1アンダー69にスコアをまとめ、通算2アンダーでフィニッシュ。カットラインぎりぎりから30ランクアップの31位タイに浮上し最終日を迎えることになった。
明日に向けては「難しいコンディションの中で良いプレーがしたい。目標スコアは5アンダーです」ときっぱり。「好調だ」というショットの距離感と、ショートパットのタッチが合ってくれば、石川にもビッグスコアが期待出来そうだ。