谷原が3年ぶりツアー10勝目! 石川は1打差で連覇逃す
国内男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズは17日、静岡県の太平洋クラブ 御殿場コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。後続に2打差をつけ単独トップでスタートした谷原秀人がスコアを1つ落とすも、通算13アンダーで逃げ切って3年ぶりツアー通算10勝目を飾った。大会連覇を狙った石川遼は3アンダー69で回るも1打及ばず通算12アンダー2位タイに終わっている。
35歳の誕生日を迎えた前日に単独首位に浮上した谷原はこの日、我慢のゴルフを強いられた。序盤の3番でバーディを奪うも、その後14番までスコアカード通りのゴルフが続く。石川、川村昌弘らの追撃を受ける中、15番、16番で連続ボギーを叩き1打のリードで最終ホールを迎える。18番パー5ではしっかりパーをセーブして通算13アンダー。後続を1打差で振り切り2010年のVanaH杯KBCオーガスタ以来となる節目のツアー通算10勝目を手にした。
一方、連覇を狙って首位に5打差の4位タイからスタートした石川は、出だしの1番で幸先良くバーディを奪うと、3番、6番でもバーディを重ねて3アンダーで折り返す。さらに11番でもバーディを奪ったが、勝負どころの14番、17番でボギーを叩き一歩後退。それでも首位に2打差で迎えた最終ホールでイーグルチャンスをつかんだ。
ところが、パットはわずかに左に外れてイーグルを逃し、バーディでフィニッシュして3アンダー69。優勝した谷原に1打差の通算12アンダー2位タイで終戦した。「やるべきことができなかった。悔いが残るラウンドだった」と悔しさを滲ませながらも、「来週以降、試合が続くので頑張っていきたい」と意気込みを見せた石川。次週は、谷原とともに日本代表としてワールドカップ(現地時間21〜24日/豪、ロイヤル・メルボルンGC)に参戦する。勢いに乗る2人が出場するだけに期待できそうだ。
その他、谷原とともに最終組で回った川村と近藤共弘が通算12アンダーで石川と並び2位タイ。平塚哲二が通算11アンダー単独5位に入り、賞金ランク2位の金亨成(韓)、同4位の小田孔明が通算10アンダー6位タイに食い込んだ。この日4連続バーディを奪うなど5つスコアを伸ばした選手会長の池田勇太は通算9アンダー8位タイ、同ランク3位の片山晋呉は通算8アンダー10位タイでフィニッシュした。
賞金ランク1位の松山英樹は17番でトリプルボギーを叩くも、18番ではイーグルフィニッシュを決めるなど出入りの激しいゴルフでイーブンパー72。通算3アンダー28位タイで4日間の競技を終えている。