H.ステンソン圧勝! 史上初、欧米同時年間王者に輝く!
ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が“ドリームシーズン”を最高の形で締めくくった。
欧州ツアーのファイナル・シリーズ最終戦 DPワールドツアー選手権 ドバイは現地時間17日、UAEのフメイラー・ゴルフ・エステイツを舞台に最終ラウンドの競技を終了。第2ラウンド以降ポールポジションをキープしてきたステンソンが、重圧がかかる最終日も1イーグル、6バーディの8アンダー64の爆発的スコアをマーク。通算25アンダーとし単独2位に食い込んだイアン・ポルター(英)に6ストロークの大差をつけ逃げ切りVを達成した。
この結果、米男子ツアーでフェデックスカップ王者(年間王者)となったのに続き、ヨーロッパでも“レース・トゥ・ドバイ(賞金王レース)”を制し史上初の“ダブルクラウン”に輝くことに。
「この夏は本当に素晴らしいことばかりが続いた。アメリカでああいう結果を残し、そして今度はヨーロッパでもタイトルを獲ることが出来た。本当に夢のようなシーズンだった」と人差し指で“No.1ポーズ”をつくりながら感無量の表情を浮かべたステンソン。
「今週は凄くゴルフの調子が良かった。追いかけてくる選手がいることはわかっていたし、最後まで諦めないイアン(ポルター)の存在は脅威だったけれど、絶対に抜かれるわけにはいかない、という強い気持ちで攻めた」ことが最終18番パー5のイーグルに繋がり、有終の美に花を添えた。
今季は全英オープンで2位、全米プロゴルフ選手権で3位とメジャー大会でも優勝争いを演じ存在感を示したが「来季もこの調子が続くとは限らないけれど、少なくてもメジャーには勝ちたい」と抱負を述べたステンソン。メジャー獲りに成功すればスウェーデン人男子初の快挙。この勢いはいったい、いつまで続くのだろう…?
その他主な選手は、通算17アンダー単独3位に2週連続Vを狙った23歳のビクトル・ドゥブイソン(仏)が入り、通算15アンダー5位タイに復調の兆しを見せるローリー・マキロイ(北アイルランド)の他、ルーク・ドナルド(英)、リー・ウェストウッド(英)が食い込んだ。
またジャスティン・ローズ(英)が通算13アンダー10位タイに終わったため、2位に入ったポルターがローズを逆転し賞金ランク2位に浮上。ローズが同ランク3位、今大会で17位タイ(通算9アンダー)だったグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が同ランク4位となった。