女王争いの森田13位タイ発進! さくらはやや出遅れ
残り2試合となった国内女子ツアー。白熱の女王争いがさらに熱を帯びている。
同ツアーは今週、愛媛県のエリエールゴルフクラブ松山を舞台に大王製紙エリエールレディスオープンを開催。今季から4日間トーナメントとなった今大会の優勝賞金は、終盤戦に相応しい1,800万円。最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップと合わせて、数字上はタイトル争いを引っ張っている賞金ランクトップの横峯さくらと同2位の森田理香子以下、同3位の吉田弓美子、同4位の佐伯三貴、同5位テレサ・ルー(台)、同6位アン・ソンジュ(韓)まで逆転で戴冠のチャンスが残されている。
そんな緊迫ムードの中行われた21日の第1ラウンドは、ここ3試合すべてトップ5入りと終盤戦に調子を上げている2006年賞金女王の大山志保が5アンダー67の好スコアをマーク。4アンダー68で2位タイにつけた一ノ瀬優希、馬場ゆかり、李知姫(韓)、東浩子の4人に1打差をつけトーナメントをリードした。
注目の2人は、森田がノーボギーの2アンダー70と堅実なゴルフを披露して、アンとともに13位タイ発進。対照的に横峯は前半(インスタート)を2バーディ、2ボギーで折り返したが、後半は3番でボギーを叩いて後退。結局1オーバー73でホールアウトし、金田久美子、渡邉彩香らと並ぶ38位タイとやや出遅れた。
『森田が先頭を突っ走り、横峯が追走する』。そんな女王レースの構図が崩れたのが、前週行われた伊藤園レディスだった。2桁アンダーまでスコアを伸ばした横峯が、最終日に逆転して今季4勝目をゲット。1,170万弱の差をつけて今季初めてランキングトップに立つとともに、2009年以来のビッグタイトルを大きく引き寄せた。戦国時代と称される現在の国内女子ツアー。激動のシーズンをトップで駆け抜けるためにも、両選手ともに明日以降はさらなる好プレーで上位進出を狙いたい。
その他注目選手は、吉田がイーブンパー72でルーとともに26位タイと優勝が狙える位置につけたものの、佐伯は4オーバー76とスコアを乱して77位タイスタートとなった。また、主戦場の米女子ツアーでシード権を喪失した上田桃子は、1イーグル、6バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと派手なゴルフで3アンダー69とスコアを伸ばして6位タイ。国内ツアーシード圏内の賞金ランキング50以内を視界に捉えた。