松山、4差10位タイ発進 ケガから復帰の中嶋が好スタート!
国内男子ツアーのダンロップフェニックストーナメントは21日、宮崎県のフェニックスカントリークラブを舞台に第1ラウンドの競技を終了。今大会で勝てば賞金王が確定する松山英樹はイーブンパー71の10位タイとまずまずのスタートを切った。
インスタートの松山は、11番でバーディを先行させるとその後はスコアを伸ばすことは出来ないながらも、ボギーを叩かない堅実なゴルフで1アンダーでハーフターン。後半も1番、7番でバーディを奪い、一時はトーナメントリーダーと1打差まで迫ったが、この日上位陣が軒並み苦しんだ上がり2ホールで試練が待っていた。8番パー4で3パットのダブルボギーを叩くと、最終9番でも再び3パットのボギーを喫し前半の貯金を吐き出してしまった。それでも単独首位の山下和宏とは4打差と優勝を射程圏内に捉えている。
上位陣は、山下に1打差の単独2位に塚田好宣、さらに1打差の3位タイに片山晋呉、小田孔明、金亨成(韓)。また、1アンダー70の6位タイには宮里優作、薗田峻輔、篠崎紀夫と共に、半月板手術とそのリハビリのため、6月の日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hillsを棄権して以来戦線離脱を余儀なくされていた中嶋常幸が入った。1985年のダンロップフェニックスで日本人として初めて優勝(全日空フェニックス時代には1973年に宮本康弘が優勝)。1994年に尾崎将司が優勝しここから三連覇するまで唯一の日本人王者だった男が思い出の地で好スタートを切っている。
一方、ディフェンディング・チャンピオンのルーク・ドナルド(英)はやや出遅れた。この日松山と同じ組で回ったドナルドは、ショット、パット共に精彩を欠き、1つもバーディを獲ることが出来ず。前半と後半に1つずつボギーを叩き、2オーバー73の35位タイでホールアウトした。一昨年には史上初の欧米両ツアー同時賞金王に輝き世界ランキングNo.1にまで上り詰めたドナルドだが、昨年の同大会以来勝ち星からも遠ざかっており、何とか日本で復活のきっかけをつかみたいところ。全米プロゴルフ選手権チャンピオンのキーガン・ブラドリー(米)もこの順位にいる。
新帝王の異名を持つトム・ワトソン(米)は5オーバー76とふるわず、池田勇太らと並ぶ70位タイ。今大会がスタートした1974年大会から40回連続出場という偉業を成し遂げた尾崎は3番でトリプルボギーを叩くなど7オーバー78と崩れ、76位タイで初日の競技を終えている。