2013年は松山一色! 来年はメジャータイトル獲得へ
2013年の日本男子ゴルフ界は、スーパールーキー松山英樹の独壇場だった。
今季開幕直前にプロ転向を宣言すると、2戦目のつるやオープンゴルフトーナメントで早くもプロ初V。アマチュア時代の2011年三井住友VISA太平洋マスターズで優勝しているため、これがツアー2勝目だった。
その後、中日クラウンズで2位、日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯で2位タイといずれも優勝争いを演じてみせて、ダイヤモンドカップゴルフでシーズン2勝目。最終予選で出場権を勝ち取った全米オープンでは10位タイと存在感を示した。7月の全英オープンでも6位タイに入って世界に大きくアピール。全米プロゴルフ選手権でも19位タイとしっかり結果を残した後の国内男子ツアー、フジサンケイクラシックでも勝利を手にした。
米男子ツアーの2013-2014シーズン初戦、フライズ・ドットコム・オープンで3位タイに食い込み早くも賞金を獲得。帰国後もダンロップフェニックストーナメント6位タイ、カシオワールドオープンゴルフトーナメント優勝と勢いは止まらず、史上初のルーキー賞金王に輝いた。
だが、アマチュアからプロに転向し、世界を股にかけて戦い続けたシーズンのツケは大きく、左母指手根中手関節炎で国内今季最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップを欠場する事態に陥った。
オフに入ってもスーパールーキーは多忙を極めた。プロ転向時に何一つ契約を発表せず、シーズン途中で明らかにしたのはダンロップスポーツとの用具契約だけだったこともあり、トヨタ自動車の高級車ブランド「LEXUS(レクサス)」との所属契約をはじめ、ANAとのスポンサー契約などを次々と発表。プロとしては異例の、所属先「東北福祉大」という肩書を“卒業”することになる。
2014年は、今年以上にハードな毎日を送ることになる。主戦場とする米ツアーは移動距離も長く、72ホール完走が大前提のため休める時間は少ない。スポンサーの力でこれをサポートしてもらうが、自分をしっかり持って臨むことが何よりも大切だ。プロ転向後も、それまでと変わらずマイペースの松山だからあまり心配はないかもしれない。それでも、マイペースで居心地の良い状態を作り、早く周囲に溶け込むことこそ、早く結果を出すことにつながるに違いない。まずは、青木功、丸山茂樹、今田竜二に続くツアー優勝、そして日本人男子初の4大メジャータイトル獲得に向けて・・・。