ベストシーズンを送った豪州勢初のマスターズ王者A.スコット
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2013/12/28 11:56
ゴルファーなら誰もが憧れるマスターズで今年栄えあるチャンピオンに輝いたのがアダム・スコット(豪)。2013年は彼にとって生涯ベストと呼べるシーズンになった。
2012年の全英オープンでは最終日の終盤までトーナメントをリードしながら上がり4ホール連続ボギーで自滅。朋友アーニー・エルス(南ア)に勝ちを譲りメジャー初優勝は夢と消えた。その悔しさを胸に秘め挑んだ2013年のメジャー初戦ではオーガスタの杜が雨に煙る中、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とのプレーオフを制しオーストラリア勢初のマスターズチャンピオンに輝きグリーンジャケットに袖を通した。
世界ランクは現在タイガー・ウッズ(米)に次ぐ2位。高額賞金大会が目白押しだったオフシーズンは、数あるオファーを断り地元(オーストラリア)にこだわり豪州ツアーのメジャー2連勝プラス、ワールドカップチーム優勝を飾るなどファンを大いに喜ばせた。
端正なマスク、性格も文句のつけようがなく、マイナス要素がないのがマイナスなほどのナイスガイ。唯一の心配ごとは2016年にアンカリング(体に固定してパターを打つ)が禁止されるため、長尺パターが使えなくなること。
これに対して本人は「全面的に賛同するわけじゃないけれど、ルールがそう改訂されるならそれに従うしかないね。まだ少し時間があるから、どういうパターが自分にあっているか色々試すつもり」だと穏やかに言う。
かつて“ホワイト・タイガー”と呼ばれたスコット。メジャー獲りに成功し勢いに乗る彼の来年の目標は、本家タイガー超えだ。