さくら、女王奪還なるか!?
横峯さくらが昨季の悔しさを糧に賞金女王奪還に全力で挑む。
横峯は昨年12月13日に28歳になったばかり。昨年は国内女子ツアーのサイバーエージェント レディスゴルフトーナメントで復活優勝を飾ると、101試合まで連続予選通過記録を伸ばした。さらに年間4勝を挙げるなど2009年以来2度目の賞金女王タイトルに迫ったが、森田理香子にわずかに及ばず賞金ランキング2位に終わっている。
だが安定した成績が功を奏してLPGAメルセデス・ベンツ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)に輝いた実力で2014年は再び女王タイトルに向かって突き進む。2013年のスタッツ(部門別データ)を分析すると、33試合に出場し優勝4回を含めてトップ10入りが16回。予選落ちはNEC軽井沢72ゴルフの1回だけで、平均ストロークは70.5490でアン・ソンジュ(韓/70.3519)に次ぐツアー第2位だ。特筆すべきはツアーNo.1の平均パット数(1.7570)。これならツアー第3位の平均バーディ数(3.6346)、同じくツアー第3位のパーセーブ率(88.2479%)、ツアー第2位のリカバリー率(68.9119%)も当然の結果だろう。唯一底上げする必要が感じられるのが、69.0705%でツアー第15位だったパーオン率。パーオン率が良くなれば更にゴルフが楽になり、5年ぶり2度目の女王獲りが大分近づくはずだ。
ただツアーの底辺拡大は著しく、有望な新人が毎年頭角を現している。つまり28歳の横峯といえども下からの突き上げにさらされることは避けられない。若者の台頭を受け止め、勝ち残るにはかなりの技術、体力、気力が必要になる。2008年賞金女王の古閑美保が2011年シーズン終了後に29歳で引退して以来、若い女子プロゴルファーたちの間で『引退』の二文字が現実として捉えられるようになってきた。横峯も心身の充実を図るのが重要な年頃に入ってきており、全てはツアーの結果次第とも言える。
賞金女王の経験を持つ横峯が今年はどんなプレーを見せてくれるのか。ファンだけでなく同年代や後輩プロたちも注目している。