B.ワトソン、J.スピース下し2年ぶり2度目の栄冠!
タイガー・ウッズ(米)が持つ大会史上最年少V記録更新を目指したジョーダン・スピース(米)の野望を打ち砕き、バッバ・ワトソン(米)が2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。
今年で第78回を迎えたゴルフの“祭典”マスターズは現地時間13日、ジョージア州のオーガスタナショナルGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。2日目からトップを走ったワトソンが5バーディ、2ボギーの3アンダー69をマークし、通算8アンダーで逃げ切り2度目のグリーンジャケットに袖を通した。
後続に3打リードで迎えた最終ホール。2オンに成功したワトソンはファーストパットがわずかにカップに届かなかったが、タップインの距離からウイニングパットを沈めると一気に涙が吹き出した。“泣き虫バッバ”の異名を取るチャンピオンは、期待に違わずキャディと抱き合って嗚咽を漏らすと、グリーンサイドに待ち構えていた息子のカレブ君を抱き上げ妻アンジーさんとともに号泣。3年でマスターズ2勝は腰痛で大会を欠場したタイガーと、決勝ラウンド進出を逃したフィル・ミケルソン(米)に次ぐ史上3人目の快挙だった。
一方、最年少チャンピオンを目指したスピースは途中までワトソンに食らいついていったが、12番パー3でティーショットがグリーン手前にショートし池に転がり落ちる痛恨のミス。そこは何とかボギーで踏みとどまったが、スコアを伸ばしたかった13番と15番のパー5でバーディを奪えずイーブンパー72止まり。通算5アンダーはスピース同様、大会初出場のジョナス・ブリクスト(スウェーデン)とともに2位タイに終わった。
その他通算4アンダー単独4位に50歳のミゲール・A・ヒメネス(スペイン)が食い込み、通算2アンダー5位タイにリッキー・ファウラー(米)とマット・クーチャー(米)。
この日3アンダー69をマークしたローリー・マキロイ(北アイルランド)が通算イーブンパーまでスコアを戻し、56歳のベルンハルト・ランガー(独)、今季ツアー3勝のジミー・ウォーカー(米)、親子出場が話題になったケビン・スタドラー(米)らと並び8位タイに入っている。
今大会の成績いかんでタイガーを抜き世界ランキングNo.1浮上のチャンスがあったディフェンディング・チャンピオンのアダム・スコット(豪)とヘンリック・ステンソン(スウェーデン)はともに通算1オーバー14位タイに終わり、奪取は次戦以降に持ち越しとなった。
尚、松山英樹は予選で姿を消している。