石川急浮上22位タイ、L.ドナルド2年ぶりV王手
米男子ツアーのRBCヘリテイジは現地時間19日、サウスカロライナ州のハーバータウンGLを舞台に悪天候のためコースに65人を残しサスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。難コース相手に石川遼が好調なプレーでリーダーボードを駆け上がった。
日本勢は初日大きく出遅れた石川が第2ラウンドで3アンダー68をマークし58位タイまで順位を上げて予選をクリアしたが、対照的に松山英樹は2日目まさかの大崩れでカットラインに4打足りず決勝ラウンド進出を逃し、エース2人が明暗を分けた格好だった。
そして第3ラウンドにコマを進めた石川が奮闘する。10番スタートの序盤12番でバーディを先行させると、快調なショットとパットで中盤までに5バーディを奪ってアンダーパーグループの仲間入り。終盤の7番、8番で連続ボギーを叩いたが、最終9番ではセカンドショットをピンそばに寄せバーディで締めくくり4アンダー67の好スコアをマーク。通算1アンダー22位タイで最終日を迎えることになった。
初日6オーバー77を叩き124位タイに沈んだのが嘘のよう。「これといっていいところがない。(好スコアは)予想外」と本人は謙遜するが、68-67を並べたのは立派。残り18ホール、ひと回り成長した石川のプレーに期待したい。
第2ラウンドを終えて3人が首位にひしめく混戦模様からこの日抜け出したのが元世界ランク1位のルーク・ドナルド(英)。2011年に欧米両ツアー同時賞金王に輝いてからあまりパッとしたところがなかったが、この日5アンダー66のベストスコア(タイ)をマークし通算8アンダー、単独トップに躍り出た。勝てば2年ぶりのツアー通算6勝目。久々にルークスマイルなるか注目だ。
その他2打差の単独2位にジョン・ハー(米)が続き、通算5アンダー3位タイにチャール・シュワーツェル(南ア)、ニコラス・トンプソン(米)、ジム・フューリック(米)ら。ここ3試合連続でトップ5入りしているマット・クーチャー(米)が通算4アンダー7位タイにつけたが、期待の20歳ジョーダン・スピース(米)は通算イーブンパー34位タイにとどまっている。