M.ウィー地元で4年ぶり復活V! 野村自己ベスト7位タイ入賞
日本ツアーのシード権を返上しアメリカ一本にかけるルーキーの野村敏京がキャリアベストの7位タイに食い込んだ。
米女子ツアーのシーズン第8戦 LPGAロッテ選手権は現地時間19日、ハワイ州のコオリナGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日10位タイからスタートした野村は前半ボギーが先行する苦しい立ち上がり。しかし5番パー5で長めのバーディパットを沈めてから波に乗り、3連続を含む7バーディ(3ボギー)を量産し4アンダー68の好スコアをマーク。通算7アンダーまでスコアを伸ばし同ツアー自身初のトップ10入り(7位タイ)を果たした。
圧巻だったのは難易度が高い池絡みの18番パー4のセカンドショット。グリーンの傾斜を上手く利用しピンそば30センチにつけバーディで72ホール目を締めくくると、詰めかけた大ギャラリーの喝采を浴び本人も満足げに満面の笑み。
「今週スイングを変えたばかりで、こんなに良い成績を出すことが出来たのは先生(コーチ)のお蔭。今週の成績次第で来週の試合(スインギング・スカートLPGAクラシック/24〜27日、カリフォルニア州レイクマーセドGC)に出場出来るかどうか微妙なところだったけれど(大会前は補欠の5番目だった)、出られるようになって良かったです。調整して良い練習をして優勝まで狙いたい」と頼もしい発言も飛び出した。
これまで日本勢を引っ張って来た藍&美香のダブル宮里が予選で姿を消す予想外の展開の中、先輩が持ち合わせていない飛距離のアドバンテージで勝負出来るルーキーの存在は頼もしい。この調子なら次週も攻めのゴルフで上位争いに絡んでくれそうだ。
もう1人の日本勢、上原彩子は苦戦。グリーン上で苦しみ奪ったバーディはわずか1つ。上がり2ホール連続ボギーで4オーバー76を叩き、通算3オーバーで前日の20位タイから42位タイに後退して4日間の競技を終えた。
「パットで流れが途切れてしまって…。本当に噛み合なくて(ゴルフが)下手だなと思います」と悔しさを滲ませたが、次週に向けては「良い準備がしたい」と気持ちを切り替えた。
そして今週は地元のヒロインが主役の座に帰って来た。前週のクラフト・ナビスコ選手権で年下のレクシー・トンプソン(米)に敗れた悔しさを胸に首位に4打差の2位タイからスタートしたミッシェル・ウィー(米)が6バーディ(1ボギー)を奪う猛攻で通算14アンダーまでスコアを伸ばし逆転V。
2010年のCNカナディアン女子オープン以来となる4年ぶりツアー通算3勝目に「地元で勝てたなんて夢が叶いました。厳しいコンディションの中、最終日にこんなに良いゴルフが出来て自信が甦った気がします」と喜びを爆発させた。
前日単独トップのアンジェラ・スタンフォード(米)はスコアを1つ落として通算12アンダー単独2位。この日5アンダー67をマークしたインビー・パーク(韓)が通算11アンダー単独3位に入り、通算10アンダー単独4位に18歳のキム・ヒョージュ(韓)。ベテランの朴セリ(韓)は通算6アンダーでクリスティー・カー(米)らとともに9位タイに終わっている。