D.デュバルが復活Vへ上々のスタート! 単独首位はB.マーティン
2001年全英オープン王者デビッド・デュバル(米)が久々に好スタートを切った。
米男子ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズは現地時間24日、ルイジアナ州のTPCルイジアナを舞台に第1ラウンドの競技を行い、10アンダー62を叩き出したベン・マーティン(米)が単独首位に立ち、アンドリュー・サボボダ(米)が2打差でこれを追走。さらに1打遅れてピーター・ハンソン(スウェーデン)、ノ・スンヨル(韓)が続く展開となっている。
そんな中、光るプレーを見せたのが、4アンダー68で11位タイにつけたデュバルだ。全英オープン優勝以降、故障やプライベートのトラブルもあって大スランプに落ち込み、ツアー出場権すら失った。だが、現在は家族と楽しく暮らし、ゴルフにも新たな気持ちで取り組んでおり、スポンサー招待で出られる試合に全力で挑んでいる。
「2、3年前から優勝出来ると思えるようになったんだ。でも、肉体的にはそうだったけど、ゴルフそのものはまだまだだった」と口にしたデュバルだが、“ゴルフそのもの”も良い方向に向かっていることをスコアで証明して見せた。それでもスポンサー推薦で時々プレーするだけではなかなか試合勘は戻らない。「とても難しいね。1か月以上試合でプレーしていないからね。休みばっかりだ」と顔をしかめたが、今シーズンにかける気持ちは本物だ。
4週前のバレロ・テキサス・オープンのマンデーでプレーし本戦出場を逃した後、コロラド州デンバーの自宅も戻ったデュバルは、さっそく調子の悪かった9本だけで練習を行ったという。バッグは自分で担いで歩いてのラウンド。この7か月間で30ポンド(約13キログラム)も減量した。「プレー出来るなら準備のためなら何でもする」と口にする42歳のデュバル。そこにはメジャー王者で元世界ランキングNo.1のプライドなどではなく、ただひたすら最高の舞台でプレーしたい男の熱い気持ちが見て取れた。
デュバルと並ぶ11位タイにベ・サンムン(韓)、チャールズ・ハウエルIII(米)ら9人、3アンダー69の20位タイにキーガン・ブラッドリー(米)、ローリー・サバティーニ(南ア)ら16人。パドレイ・ハリントン(アイルランド)、ビジェイ・シン(フィジー)の実力者2人は2アンダー70で36位タイにつけている。昨年の全米オープン王者ジャスティン・ローズ(英)は1アンダー71の54位タイとやや出遅れたが、上位は混戦模様だけに巻き返しのチャンスは十分にある。
アーニー・エルス(南ア)、レティーフ・グーセン(南ア)はイーブンパー72で83位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのビリー・ホースヘル(米)は2オーバー74の114位タイと大きく出遅れた。
尚、今大会に日本勢は出場していない。