最初のカードを切った両主将 果たしてその思惑は?
大会前夜のオープニングセレモニーで、ついにライダーカップ(現地時間26〜28日/スコットランド、グレンイーグルス)初日フォーボール(2人のうち良い方のスコアを採用)の組み合わせが発表された。メンバー発表から約3週間半、試行錯誤を重ねてきたであろうトム・ワトソン(米)、ポール・マクギンリー(アイルランド)両主将だが、この組み合わせに至った思惑とは何だったのだろうか。
欧州チームは第3マッチにイアン・ポルタ―(英)&スティーブン・ギャラハー(スコットランド)を組み込んだことで、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)、ビクトル・ドゥブイソン(仏)、ジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)、リー・ウェストウッド(英)の4人が初日のフォーボールから外れた。
これに対し欧州チーム主将のマクギンリーは「我々には12人の強者がいる」とした上で「イアン(ポルタ―)はこの雰囲気を楽しめる男だし、スティービー(ギャラハー)は地元スコットランドの声援を味方につけるだろう。イアンはその役割を楽しみにしているんだ」と選考の理由を語っている。
一方、米国チーム主将のワトソンは、温存を決めたジム・フューリック、マット・クーチャー、ハンター・メイハン、ザック・ジョンソンの4人にも、午後のフォーサム(1つのボールを2人が交互にプレー)で出場機会があるかもしれないと述べた。
また、ライダーカップルーキーペアのジョーダン・スピース&パトリック・リードが、過去同大会で12勝3敗(シングルス4勝0敗)という圧倒的な成績を誇るポルタ―に威圧されるのではないかということについては心配していないようだ。「彼らはタフなキッズなんだ。イアンは素晴らしい成績を持っているが、彼を倒せばチームを勢いづかせることが出来るのを私の選手たちは知っているよ」と自らが挙げた“キーマン”撃破に自信をのぞかせている。