主将成田「持ってるのかも」LPGAが3年ぶり3度目の3ツアーズ制覇!
オフシーズンの恒例となった国内3大ツアーの対抗戦、Hitachi 3Tours Championship 2014(日立3ツアーズ選手権)が14日、千葉県の平川カントリークラブを舞台に開幕。6選手中4選手が初出場というフレッシュな陣容で挑んだ日本女子プロゴルフ協会(LPGA)チームが21.5ポイントを獲得し、20.0ポイントの日本ゴルフツアー機構(JGTO)チーム、12.5ポイントの日本プロゴルフ協会(PGA)チームを退け、2011年大会以来となる3年ぶり3度目の優勝を飾った。
2005年に創設され今年で第10回を迎える同大会はチャリティを目的に男子、女子、シニアという国内3大ツアーが、日本“最強”ツアーの称号をかけて戦うチーム戦。JGTO、LPGA、PGAの3団体から6名ずつ選出され、総勢18名のトッププレーヤーが激戦を繰り広げた。競技はインコース9ホールのみを使用し、ステージ毎に1位チームに3ポイント、2位チームに2ポイント、3位チームに1ポイント(同スコアの場合はポイントを分け合う)が与えられる方式。
1stステージは、オルタネート方式のダブルス戦(1つのボールを2人が交互にプレー)3マッチが行われ、LPGAチームはJGTOチームの7.5ポイントに次ぐ6.5ポイントを獲得。第1組でキャプテンの成田美寿々&大山志保ペアが先勝を飾ると、第2組の申ジエ(韓)&酒井美紀がトップタイに入って2.5ポイント、第3組のアン・ソンジュ&イ・ボミの韓国勢が単独2位で更に2ポイントと着実に獲得ポイントを伸ばして、2ndステージでの逆転に望みをつないだ。
するとシングルス戦6マッチで行われた2ndステージで女子チームの力が爆発。第2組で申が竹谷佳孝(JGTO)、室田淳(PGA)に競り勝ったのを皮切りに、第3組でベテラン大山が、第4組で今季賞金女王のアン(トップタイ)が、第5組でイ・ボミが藤田寛之(JGTO)、中嶋常幸(PGA)を破るなど、大量14.0ポイントをゲット。JGTOチームを1ポイント差に抑え、横峯さくら、佐伯三貴らを擁した11年大会以来の日本“最強”ツアーの称号を手に入れた。
今年は成田、イ・ボミ、申、酒井と、4人の初出場選手をメンバーに加えて、気持ちを新たに大会に臨んだLPGAチーム。初出場&初キャプテンにして大会Vを達成した成田は「持ってるのかも。最高に楽しかった。毎年出たい」と笑顔。数少ない大会経験者でベテランの大山は「メンバーにも恵まれた」と、チームの一体感を勝利の要因に挙げた。尚、大会MVPには、ダブルス、シングルスともに勝利を挙げ、6ポイントを獲得した大山が選ばれている。
【最終順位】
優勝:LPGA(21.5ポイント)
2位:JGTO(20.0ポイント)
3位:PGA(12.5ポイント)
【1stステージ結果】
第1組
JGTO:池田勇太/竹谷佳孝 E(1ポイント)
PGA:奥田靖己/室田淳 -1(2ポイント)
LPGA:大山志保/成田美寿々 -2(3ポイント)
第2組
JGTO:宮本勝昌/近藤共弘 -1(2.5ポイント)
PGA:倉本昌弘/尾崎直道 +1(1ポイント)
LPGA:申ジエ(韓)/酒井美紀 -1(2.5ポイント)
第3組
JGTO:藤田寛之/金亨成(韓) -5(3ポイント)
PGA:青木功/中嶋常幸 +1(1ポイント)
LPGA:アン・ソンジュ/イ・ボミ(ともに韓) -2(2ポイント)
【2ndステージ結果】
第1組
JGTO:宮本勝昌 E(3ポイント)
PGA:奥田靖己 +1(2ポイント)
LPGA:酒井美紀 +2(1ポイント)
第2組
JGTO:竹谷佳孝 -3(2ポイント)
PGA:室田淳 -2(1ポイント)
LPGA:申ジエ(韓) -4(3ポイント)
第3組
JGTO:近藤共弘 E(1ポイント)
PGA:尾崎直道 -1(2ポイント)
LPGA:大山志保 -3(3ポイント)
第4組
JGTO:金亨成(韓) -3(2.5ポイント)
PGA:倉本昌弘 -2(1ポイント)
LPGA:アン・ソンジュ(韓) -3(2.5ポイント)
第5組
JGTO:藤田寛之 +2(2ポイント)
PGA:中嶋常幸 +4(1ポイント)
LPGA:イ・ボミ(韓) -1(3ポイント)
第6組
JGTO:池田勇太 -3(3ポイント)
PGA:青木功 +1(1.5ポイント)
LPGA:成田美寿々 +1(1.5ポイント)