アマチュアのJ.ラームが健闘 名物16番は「一生に一度の経験」
24歳のブルックス・コープカ(米)がツアー初優勝を飾った、米男子ツアーのウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン。その影で、アリゾナ州立大学でプレーするアマチュアのジョン・ラーム(スペイン)が通算12アンダーで5位タイに入る健闘を見せた。
今大会に主催者推薦で出場したラームは、初日を1アンダー70の42位タイで終えると、2日目は68、3日目は66と徐々にスコアを伸ばしていき、第3ラウンド終了時点で通算9アンダーの5位タイにつける。すると、最終組の1つ前でザック・ジョンソン(米)らとのペアリングとなった最終日も3アンダー68でラウンドし、トップ5の座を死守することに成功した。
ホールアウト後に「この結果には大きな意味がある。この舞台でベストを尽くして、戦うことができると証明できた」と語ったラーム。3日目終了時に「ここはホームコースではないけど、サンデビルズ(アリゾナ州立大学のスポーツチームの名称)のサポーターが多くいて、応援してくれるのが聞こえるよ」と話したように、4日間を通じて多くの観客が20歳の青年に声援を送った。
特に名物ホールとなっている16番では、一際大きな歓声が上がり「一生に一度の経験だ。剣士になった気分だったよ。扉を開けて入ると、多くの観客が見えた。信じられない感覚を味わったよ」と感想を語ったラーム。アマチュアであるため、賞金の23万9,000ドル(約2800万円)と、トップ10に入った選手に与えられる次週開催のファーマーズ・インシュランス・オープン(現地時間2月5日〜8日/カリフォルニア州トリーパインズGC)への出場権は手にできない。それでも、すぐさまプロ転向することは考えていないようで「両親が急ぐべきではないと気づかせてくれた。何か特別なことが起きない限り、プロになるのは大学を卒業した後だよ」と話している。