世界No.1のL.コは30歳で引退のプラン 将来は心理学者に
米女子ツアー開幕戦、コーツ・ゴルフ選手権で2位タイに入り、男女通じて史上最年少となる17歳9か月で女王の座をつかんだリディア・コ(ニュージーランド)。韓国生まれの“天才少女”は、引退後に心理学者となることを考えているようだ。
「30歳で引退するのが自分のプランです。でも、引退後にビーチで過ごすような人生は考えていません。セカンドキャリアに対して、常に努力しています。心理学はスポーツにも関わってきますからね」と将来の展望を語ったコ。6歳でニュージーランドに移り住み、現在はフロリダを拠点に母、姉と生活しており「母は、私がiPadや携帯を触っていると教科書を読みなさいと言ってくるの」と普段の様子を明かした。
アマチュア時代の2012年に同ツアーのカナディアン・パシフィック女子オープンを史上最年少で制すると、翌年の同大会で連覇を達成。一躍トッププレーヤーとなり、2013年末にプロ転向を果たしたコは、昨年にシーズン3勝と年間女王獲得を達成した。
一方で、期待されていたメジャー優勝を果たすことは出来なかったが「昨年のメジャーでは、2度トップ10入りすることができて、これは思っていたよりも良い成績でした。メジャーではもっと安定したプレーをしたいと思っていますし、いつの日か優勝するチャンスがあると思っています」と意外にもメジャー勝利に対して自分に大きなプレッシャーをかけてはいないようだ。
ロレックスランキングNo.1となり、名実ともに女王となったコは、今週開催のISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン(オーストラリア、ザ・ロイヤル・メルボルンGC)に出場。同ランク2位のインビー・パーク(韓)や、同3位のステイシー・ルイス(米)が欠場することもあり、優勝候補筆頭となっている。
しかし、昨年の同大会を制した40歳のカリー・ウェブ(豪)は「他の選手が自分のルーキーイヤーより後に生まれたと知ると、年を取ったなと感じる。でも、競争することに年齢は関係ない。私たちは全員が同じ目標を持っている」と、コのような若い世代との戦いへ意気込みを語っている。