P.ミケルソンが好スタート! ライバルのタイガーは難コースの餌食に
男子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米オープンが現地時間18日に開幕。キャリアグランドスラムを狙うフィル・ミケルソン(米)は、第1ラウンドを4バーディ、3ボギーで回って1アンダー69の14位タイにつけたが、メジャー14回制覇のタイガー・ウッズ(米)は難関チャンバーズ・ベイの餌食となり、大会キャリアワーストの10オーバー80を叩いてしまった。
大会前から「このコースを気に入っている」と語っていたミケルソンは、501ヤードの1番パー4で2打目のアプローチをショートさせたが、およそ50ヤードのチップショットをベタピンにつけパーセーブ。その後も落ち着いたプレーで、3番、5番、8番でバーディ。2番では約2.5メートル、6番でも約2メートル弱のバーディチャンスがあった。
バックナインでは2つスコアを落としたが「全米オープンの第1ラウンドをアンダーパーで回れた」と満足した様子。「挽回しながら回るのは辛いし、今日が一番緊張すると思った」と語り、スコアを落とした後半についても「誰でもボギーは叩く。避けたいのはダブルのほう」と、ダブルボギーを喫しなかったことが大きかったと振り返った。
一方のウッズは156人中、下から3番目と今シーズンの不調が最も悪い形で現れてしまった。出だしでスコアを落とすと、6番までに4ボギーを喫する。5番で1メートル以内のパットを外せば、ラフにつかまった8番パー5ではクラブが手からすっぽ抜けて飛んでいくなど、ファンにとって目を覆いたくなるような光景に。前日、遅くまで特訓した新しいスイングの効果は発揮されず、18番では球の上を叩いてしまい、運営側も想定していなかったバンカーに打ち込む恥ずかしい場面もあった。
ウッズはラウンド後、一緒に回って11オーバーだったリッキー・ファウラー(米)に触れ、「少なくとも、リッキーは倒した」とジョークを飛ばす余裕は見せたが、内容については「やり切るしかない」と落胆した様子。「一生懸命やってるんだが、なぜか必要な安定感が得られないんだ」と答えを模索していた。