M.カイマー、M.キーファーらが母国V狙う 対抗本命はH.ステンソンら歴代王者か
欧州ツアーのBMWインターナショナル・オープンが現地時間25日、ドイツのミュンヘン・アイヒェンリートGCを舞台に開幕を迎える。2008年のマーティン・カイマー以来、ドイツ人選手が優勝から遠ざかっている今大会で、同選手やマクシミリアン・キーファーら地元勢が母国でのトロフィ獲得を目指す。
昨季大会では、ファブリツィオ・ザノッティがヘンリック・ステンソン(スウェーデン)らとの4選手によるプレーオフを制してツアー初勝利。パラグアイ人初の欧州ツアーチャンピオンに輝いた。今季はそのザノッティ、ステンソンのほか、パブロ・ララサバル(スペイン)、デビッド・ホージー(英)、ニック・ドハティ(英)といった歴代王者がミュンヘンのフィールドに集結。気迫みなぎるドイツ人選手との熾烈な優勝争いが予想される。
対する地元勢のなかでも注目度が高いのは、やはり今大会の歴代覇者でありメジャー通算2勝を誇るカイマーだろう。前週の全米オープンでは無念の予選落ちを喫したものの、その影響で早めに今大会への準備を始められたことは好材料。2008年の優勝以来、今大会ではトップ10入りわずかに1回と地元ファンの期待には応えられていないが「今年は良いプレーを見せたい」と母国での名誉挽回に意気込みを見せている。
また、欧州ツアーの直近5戦中3試合でトップ10入りするなど調子上向くキーファーの活躍も期待される。「地元ファンの前でプレーすることは大きな助けになる」と母国でのプレーはアドバンテージだと話すキーファーは、その一方で「ローリー(・マキロイ)が母国の北アイルランドで予選落ちとなったように、試合以外の部分に時間を割いたりしてゲームだけに集中出来なくなるという点では、タフな大会になるかもしれない」と気を引き締めている。
今大会にはそのほか、2週前のライオネス・オープンでツアー2勝目を挙げたクリス・ウッド(英)、今季2勝目を目指すソレン・ケルドセン(デンマーク)らもエントリー。地元選手が王座を奪還するか、それとも再び外国勢の戴冠を許すか、ミュンヘンの激闘から目が離せない。