注目選手振り返り 〜J.B.ホームズ〜
33歳のJ.B.ホームズ(米)にとって2015年は存在感を示した1年となった。ツアー屈指の飛ばし屋として知られるホームズだが、ドライビング・ディスタンスは309.9ヤードで米ツアー5位。イーグル率でも4位とその持ち味を存分に発揮した。
1月はソニー・オープン・イン・ハワイで予選落ちを喫するなど、調子が上がらなかったが、2月のファーマーズ・インシュランス・オープンではプレーオフに敗れはしたものの、2位タイ。さらにWGC-キャデラック選手権では初日に「62」をマークしてみせた。(最終順位は単独2位)
そして迎えた4月のシェル・ヒューストン・オープン。トップと6打差の18位タイで迎えた最終日にベストスコア8アンダー64を叩きだし、トップタイに浮上。ジョーダン・スピース(米)、ジョンソン・ワグナー(米)と並び、プレーオフに持ち込むと、1ホール目ではスピースがボギーで脱落。そして、2ホール目ではワグナーがボギーとしたのに対し、ホームズはパーセーブに成功して、ツアー通算4つ目のトロフィを手にした。
フェデックスカップ・ポイントランキングでもシェル・ヒューストン・オープンの優勝で3位に浮上すると、シーズン終了まで上位をキープ。プレーオフシリーズではBMW選手権で4位タイ、ツアー選手権で8位タイに入り、最終的には優勝1回、2位2回、トップ10は7回を記録した。
さらに、10月に韓国で開催されたザ・プレジデンツカップにも出場。当初、メンバー入りしていたジム・フューリック(米)が左手首の怪我により欠場したことで代替選手として選出された。すると、同じく飛ばし屋のバッバ・ワトソン(米)とのコンビで初日、2日目のダブルスを勝利。最終日のシングルスマッチでは松山英樹と対戦し、激闘の末に敗れはしたものの、米国チームは1ポイント差で優勝。6連覇に大きく貢献した。
2016年には米国で開催されるライダーカップも控えており、米国選抜は4大会ぶりのトロフィ奪還を目指している。今回は代替出場という立場だったが、2016年も勝ち星を重ねてメンバー入り出来るかが注目される。