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注目選手振り返り 〜松山英樹〜 Part2

更新日:2015/12/16 16:23
注目選手振り返り 〜松山英樹〜 Part2

 

 開幕戦から幾度となく上位に入った松山だが、シーズン後半はやや低調気味に。その中でも悔やまれたのは、ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだザ・メモリアル・トーナメントでの5位タイだ。

 滑り出しは最高だった。アウトスタートの初日は前半をノーボギーの4アンダーで折り返すと、後半もスコアを落とすことなく4バーディを上積み。8バーディ、ノーボギーの「64」でトーナメントをリードした。しかし、2日目からは連日の「71」で5打差5位タイまで後退。サンデーバックナインで猛チャージをかけるも終盤の池ポチャが響き、3打差5位タイで連覇は叶わなかった。

 それでも、最終的にトップ5入り6回、トップ10入りは9回を数え、予選落ちはわずか2回とシーズンを通じて安定感を発揮。フェデックスカップ・ポイントランキング20位で迎えたプレーオフシリーズでは、出場が30人に絞られる最終戦まで進み、同ランク16位で昨季を締めくくった。無勝利ながらもトップ10入りは昨年の4回から倍増しており、スタッツ、メジャー大会での成績などでも昨年からの成長の跡が窺える。

 また、1年通じての活躍は世界ランキングの順位にも表れている。同ランクでは昨年11月から10位台をキープしており、これにより10月のザ・プレジデンツカップでも2年連続の世界選抜入り。チームは敗れたものの、2勝1敗1分けと結果を残した。さらにその翌月には国内ツアー、ダンロップフェニックスに昨季王者として出場。連覇達成とはならなかったが、同ツアーでは今年2試合の出場で国内のファンを大いに沸かせてくれた。

 優勝という第一目標は達成出来なかったが、米ツアー2年目にして強豪としての地位を確立した2015年。本人も周囲も待ち望む2勝目へ向け、ツアー3年目はどのようなシーズンとなるだろうか。

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