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注目選手振り返り 〜松山英樹〜 Part1

更新日:2015/12/16 14:31
注目選手振り返り 〜松山英樹〜 Part1
勝利こそならなかったが、シーズンを通じて安定感を発揮した松山。(写真提供:Getty Images)

 

 米ツアー本格参戦1年目となった昨年、6月のザ・メモリアル・トーナメントで初優勝を果たした松山英樹。日本人として4人目の米ツアー優勝者となった同選手は今年、最も欲しかった勝利こそ掴めなかったものの、年間通じて安定したパフォーマンスで昨年からの大きな成長を感じさせた。

 ツアー2勝目のチャンスは相性の良い開幕戦、フライズ・ドットコム・オープンから訪れた。ルーキーイヤーに優勝争いを演じた同大会で初日25位タイにつけた松山は、2日目の「67」で一気に3打差7位に浮上する。3日目は伸ばし切れずトップと6打差まで後退するも、1オーバーで迎えたサンデーバックナインで3つ伸ばして上位を追走。最終的に2打差3位タイとトロフィには手が届かなかったが、開幕から躍進のシーズンとなる予感を漂わせた。

 これを皮切りにその後も上位フィニッシュを重ねた松山は、2月のウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンで1打差2位タイに食い込む。同大会では決勝ラウンドを63-67で回りながらも1打及ばずという結果に終わったが、その後もノーザン・トラスト・オープンで4位タイに入るなど、3月までにトップ10入りは早くも5回を数えた。

 そして迎えた4月。これまでアマチュア時代の27位タイが最高だったマスターズで、メジャーでは自己最高となる5位タイという結果を手にする。初日から71-70-70と徐々に順位を上げていった松山は、10位タイから出た最終日に同日ベストタイの「66」をマーク。グリーンジャケットはジョーダン・スピース(米)の手に渡ったものの、かつてローアマに輝いた大舞台で再びその存在感を示した。

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