注目選手振り返り 〜セルヒオ・ガルシア〜
更新日:2015/12/22 14:27
掲載日:2015/12/20 10:48
セルヒオ・ガルシア(スペイン)にとって2014-2015シーズンは消化不良の1年と言わざるを得ない結果となってしまった。
米ツアーの開幕第3戦となったマレーシアでのCIMBクラシックでは、第3ラウンドまでを69-68-68でプレーし、トップと1打差の3位タイにつけるも、最終日は「69」で優勝したライアン・ムーア(米)に2打及ばず2位タイ。それでも、年明け初戦となった2月のノーザン・トラスト・オープンでは4位タイに入るなど、序盤の滑り出しは良好だった。
さらに5月、“第5のメジャー”とも呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権では予選ラウンドは27位タイと奮わなかったが、第3ラウンドで「67」と猛チャージをかけ、2打差5位タイに浮上。最終ラウンドでは「68」を叩き出し、トップを捉えてリッキー・ファウラー(米)、ケビン・キスナー(米)とのプレーオフへと持ち込むも惜敗し、2012年以来のツアー優勝を逃す結果となってしまった。
その後も全英オープンで6位タイに入るなど、ビッグトーナメントでは強さを発揮したが、米ツアーでのトップ10入りはわずか4回でシーズンは終了。しかし、11月にはアジアでの戦いに精力的に出場し、12月のベトナムで行われたホートラム・オープンでは4人プレーオフを制してトロフィを獲得した。
現在世界ランキング11位のガルシアは、来年112年ぶりにゴルフ競技が復活するリオデジャネイロ五輪への出場が確実。もちろん、エントリーとなれば優勝候補の一人となる。さらに、10月には欧州チームの4連覇がかかるライダーカップも控えている。国と大陸の威信をかけた戦いに向けて、どのようなプレーを見せるのか注目だ。