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注目選手振り返り 〜ザック・ジョンソン〜

更新日:2015/12/21 14:25
注目選手振り返り 〜ザック・ジョンソン〜
全英オープンで勝利を挙げるなど最高の一年となったZ.ジョンソン。(写真提供:Getty Images)

 

 昨年は優勝1回、トップ10入り5回を数えたザック・ジョンソン(米)。今年はトップ10入り回数が2倍の10回に増え、同じく1回だった優勝も全英オープンで挙げるなど最高の一年となった。

 連覇を目指した1月のヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズでは単独7位に終わり、シーズン前半は勝利こそなかったジョンソンだが、マスターズでの9位タイを含め毎月のペースでトップ10入りを記録。予選落ちが5月までに4回を数えるなど安定感抜群というわけではなかったが、序盤から着実に上位フィニッシュを重ねていった。

 迎えた5月末には、AT&Tバイロン・ネルソンチャンピオンシップでシーズン初のトップ5入り(単独5位)を記録。すると、次戦の全米オープン(72位タイ)以降は、トラベラーズ選手権とザ・グリーンブライヤー・クラシックでそれぞれ単独6位、3位タイに入り、好調を維持して7月の全英オープンに挑んだ。

 初日から「66」の好スコアで1打差2位タイにつけたジョンソンは、日没順延となった第2ラウンドから71-70で3打差6位タイまで徐々に後退。荒天の影響で大会が27年ぶりの月曜決着となる中、最終ラウンドを前にジェイソン・デイ(豪)、ポール・ダン(アイルランド)、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)の3人が首位に立ち、開幕からのメジャー3連勝を目指すジョーダン・スピース(米)は1打差4位につけていた。

 逆転を目指した最終ラウンド、ジョンソンは12番までに7バーディ(ノーボギー)を奪って上位を猛追。その後は13番、17番のボギーで万事休すかと思われたが、最終18番でバーディパットを沈めてガッツポーズ。通算15アンダーに並んだマーク・リーシュマン(豪)、ウーストハウゼンとのプレーオフに進むと、4ホールでのストロークプレーを2バーディ、1ボギーで制し、2007年のマスターズに次ぐメジャー2勝目(ツアー12勝目)をゴルフの聖地セントアンドリュースで掴んだのだ。

 オーガスタ・ナショナルGCとセントアンドリュース オールドCでメジャーVを達成した史上6人目の選手となったジョンソン。サム・スニード(米)、ニック・ファルド(英)、セベ・バレステロス(スペイン)、ジャック・ニクラウス(米)、タイガー・ウッズ(米)に次ぐ偉業を成し遂げたジョンソンはその後、最終戦まで進出したプレーオフシリーズでトップ10入り2回、フェデックス・カップポイントは6位でシーズンを締めくくり、ザ・プレジデンツカップでも3勝1分とチームの勝利に大きく貢献した。来年2月には40歳を迎える同選手だが、世界ゴルフ殿堂入りも視野に、2016年もさらに勝ち星を積み重ねられるだろうか。

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