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注目選手振り返り 〜テレサ・ルー〜

更新日:2015/12/21 14:00
注目選手振り返り 〜テレサ・ルー〜
今季5勝をマークし、シーズン終盤までツアーを盛り上げたT.ルー。(写真提供:Getty Images)

 

 今季の国内女子ツアーでは賞金総額2億円を突破したイ・ボミ(韓)の存在が目立ったが、5勝を飾ったテレサ・ルー(台)の存在も忘れてはいけない。イ・ボミを唯一追いかける存在としてツアーを終盤戦まで盛り上げてくれた。

 テレサは開幕戦からその実力を見せつけた。ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントの最終日をトップと1打差の単独2位でスタート。6番までパープレーと我慢の展開が続くも、7番、9番と1つずつスコアを伸ばし、2アンダーで折り返す。すると、後半は11番と12番、14番と15番で連続バーディを奪い、最終18番もバーディで締めて猛チャージ。後続と4ストロークの大差をつけ、ツアー通算5勝目を達成した。昨年11月のLPGAツアー選手権リコーカップからシーズン越しの連勝となり、幸先の良いスタートを切った。

 すると、勢いは止まらず、5月のリゾートトラスト レディス、8月のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでも勝利。さらにルーの強さを改めて世間に知らしめたのがメジャー大会、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯だ。この大会はメジャーの中でも最も難しいセッティングで行われ、4日間通用する技術、メンタル、体力が問われ、真の実力者のみが栄冠を勝ち取れる。最終日に首位タイでスタートしたテレサが、3バーディ、2ボギーの71で回り、通算7アンダーで大会を制覇。まさに今シーズンを象徴する結果となった。

 また、10月の富士通レディースでも優勝。年間5勝を挙げ、イ・ボミに次ぐ賞金ランク2位でシーズンを終えた。当然、来シーズンも賞金女王争いに絡んでくるだろう。しかし、テレサの目標は賞金女王ではなく「平均ストローク60台」というのだ。「賞金女王は相手があることなので自分の努力だけではダメだけど、スタッツは自分自身の結果がそのまま反映される」と相手に惑わされず、あくまで自分自身に課せられた目標を着実にクリアしていく。マイペースで強靭なメンタルを持つテレサは来シーズンも手強い存在となりそうだ。

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