注目選手振り返り 〜宮里優作〜
更新日:2015/12/31 12:00
掲載日:2015/12/31 11:57
今季1勝で自己最高の賞金ランキング2位に入り、獲得賞金は初の1億円超え(1億399万9,199円)を達成。遅咲きの35歳、宮里優作にとっての2015年シーズンは着実なステップアップの一年となった。
プロ11年目の2013年、シーズン最終戦で待望の初優勝を果たし、翌年の国内開幕戦で早くも2勝目を手にした宮里。迎えた今年は連覇のかかった東建ホームメイトカップで予選落ちを喫するも、以降は多くの大会で上位争いを演じ、年間通じてトップ10入り9回と安定感を発揮した。
ツアー3勝目を手にしたのは11月のダンロップフェニックス。同大会では単独トップで最終日に入り、宣言通りに松山英樹ら若手の「壁」となってトロフィを掲げた。それまで上位を争い続けてきたことがこの勝利の布石となったと振り返っているように、シーズン序盤から我慢強く戦い続けた成果が実っての優勝だった。
また、1年を通じた活躍はスタッツにも表れている。部門別ランキングでは、平均ストロークや平均パットなど9部門の順位をポイント化し総計した「Unisys ポイントランキング賞」と「トータルドライビング賞」の2部門で表彰を受けた。特に総合力が問われるUnisys ポイントランキング賞は、全試合に出場した上での初受賞ということもあって「賞金王の次に光栄」と喜びもひとしおだ。
池田勇太の後任として来季の選手会長就任が確実とも報じられている宮里だが、そうなれば今まで以上に厳しい戦いとなることは必至。賞金ランク2位に入ったことで来年の全英オープン出場資格も手にし、海外メジャーでの活躍も期待されている。2016年は悲願の賞金王も視野に、さらなる勝利を積み重ねられるだろうか。