T.ワトソンがマスターズに別れ「素晴らしいゴルフを見せられたと信じたい」
更新日:2016/04/09 14:32
掲載日:2016/04/09 14:11

現地時間8日にジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで第2ラウンドの競技を終了した、第80回マスターズ。かねてより同大会が最後のマスターズ出場となることを明かしていたトム・ワトソン(米)がこの日、2度の勝利を挙げたオーガスタに別れを告げた。
初日の「74」でこの日43位タイからのスタートとなったワトソンは、難コンディションの中で「78」を叩き、カットラインに2打及ばず予選落ち。しかし内容にかかわらず、別れを惜しむパトロンはワトソンがグリーンに向かう度にスタンディングオベーションで迎え、同選手がフェアウェイを通る時には帽子を脱いだ。
そして、最終18番には最後の瞬間を見届けに多くのパトロンが集結。約20メートルのバーディパットはわずかに届かなかったものの、このホールをパーで締めたワトソンは拍手と歓声の中で最後のマスターズを終えている。
キャリア通算43度の出場を果たしたマスターズでは1977年と1981年の2勝(メジャー通算8勝)。「とても特別な場所」での最後のプレーを終えたワトソンは「今日で最後という感じは最後の数ホールまでしなかった。それまではまだ予選通過のチャンスがあったからね。それが私だ」とプレーを振り返りつつ、「パトロンの気持ちはとても有難く感じる。キャリアを通じて、彼らに素晴らしいゴルフを見せられたと信じたい」というコメントを残している。