マスターズ悪夢を払拭したJ.スピース　全米オープン2連覇に挑む！

　米男子ツアーの今季メジャー第2戦、全米オープンが現地時間16日、ペンシルベニア州のオークモントCCを舞台に開幕。ディフェンディング・チャンピオンのジョーダン・スピース（米）が2連覇に挑む。

　昨季大会ではスピースとダスティン・ジョンソン（米）、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）が劇的な優勝を争いを披露した。最終日、スピースは16番で2ホールを残して3打リード。勝負が決まったかと思われたが、17番でダブルボギーを喫すると、ウーストハウゼンが追いつき、最終組のジョンソンも17番でバーディを決め、通算4アンダーの同スコアに並んだ。しかし、最終18番の第2打ではピンから4メートルにつけるスーパーショットでバーディフィニッシュ。1923年以来となる最年少で全米オープンを制覇をした。

　スピースといえば、今季のマスターズの12番パー3で池ポチャのトラブルに見舞われ7打を叩いて、2連覇を逃した苦い経験をしたのが印象的。マスターズ後の試合では、調子が振るわなかったため、多くの人から「スピースのキャリアは終わった」と言われていた。しかし、5月の「ディーン＆デルーカ招待」では見事に優勝を飾り、マスターズでの悪夢を払拭。「全米オープンにピークがくるように調整してきましたし、調子も良く自信を持って挑めます」と2連覇に向けて弾みをつけた。

　その他にも、世界王者のジェイソン・デイ（豪）、メジャー5勝目を狙うローリー・マキロイ（北アイルランド）、生涯グランドスラムに王手をかけるフィル・ミケルソン（米）、ツアー屈指の飛ばし屋バッバ・ワトソン（米）などそうそうたる面々がフィールドに集結。全米オープン史上最もタフなセッティングと言われている超難関コースでしのぎを削る。