野村は8位タイで最終日へ チョン・インジがメジャー2勝目王手
米女子ツアーの今季メジャー最終戦、エビアン選手権が現地時間17日にフランスのエビアン・リゾートGCで第3ラウンドの競技を終え、通算19アンダーに伸ばしたチョン・インジ(韓)がメジャー2勝目に王手。11位タイから出た野村敏京は通算7アンダー8位タイで最終日を迎えることとなった。
首位と8打差で迎えた3日目、野村は後半のダブルボギーで貯金を吐き出しながらも「69」で上位に食い下がった。前半はロングパットを沈めた4番、バックスピンでピンに絡めた9番とバーディを重ねハーフターン。迎えた12番パー4でティーショットがOBとなりイーブンに戻したが、チャンスの続いた終盤に15番から連続バーディを奪い持ち直した。首位との差は大きく開いたが、最終日もスコアを伸ばしさらなる上位進出となるか。
その他日本勢は、宮里美香が通算4アンダー17位タイ、上原彩子が通算7オーバー68位タイで最終日へ。17位タイから上位を目指した宮里は前半5番で池ポチャからダブルボギーを叩いたものの、後半4バーディ、1ボギーと巻き返して1アンダー70にまとめた。一方、上原は「76」と大きくスコアを落とし順位を下げて3日目を終えている。
優勝争いでは、前日2打差トップのチョンが「65」でリードを4打に広げた。ルーキー・オブ・ザ・イヤーのランキングでも首位を独走する22歳は、3アンダーで迎えた9番パー5をダブルボギーとしながらも、後半はその影響を感じさせないプレーで5アンダーのチャージ。15番パー5でチップインイーグルを奪うなど圧巻のプレーを見せ、1イーグル、6バーディ、1ダブルボギーの内容で昨年の全米女子オープンに次ぐメジャー2勝目へ前進となった。
チョンと4打差の単独2位はパク・スンヒョン(韓)。韓国ツアーで今季7勝、7月の全米女子オープンで3位タイに入った22歳は4バーディ、ノーボギーの「67」で逆転優勝に可能性を残している。以下、6打差3位はリオデジャネイロ五輪銅メダリストのフォン・シャンシャン(中)、通算12アンダーの7打差4位にはリュウ・ソヨン(韓)が続く。
そのほか、今季メジャー2勝目を狙うブルック・ヘンダーソン(カナダ)はノーボギーの「67」で前日27位タイから通算6アンダー10位タイに浮上。同じく27位タイからのスタートのアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)は1アンダー70で通算3アンダー21位タイにつけた。一方、昨季覇者のリディア・コ(ニュージーランド)は「75」と崩れ、通算イーブンパー36位タイとなっている。