チョン・インジが史上最少スコアで完勝! 野村はメジャー自己新
米女子ツアーの今季メジャー最終戦、エビアン選手権が現地時間18日にフランスのエビアン・リゾートGCで最終ラウンドの競技を終了。チョン・インジ(韓)が男女通じてメジャー史上最少スコアとなる通算21アンダーをマークし、完全優勝でメジャー2勝目を飾った。8位タイから出た野村敏京はメジャー自己最高の単独8位に入っている。
昨年の全米女子オープンに次ぐ2勝目はツアー史に残る快勝となった。3日目を終えて後続と4打差の通算19アンダーまで伸ばしたチョンは、残る18ホールで1つでも伸ばせば女子メジャー最少スコア更新の独走態勢。迎えた雨の最終日もそれまでの落ち着いたプレーは変わらず、3番で傾斜を利用した寄せからバーディを先行させたあと、前半さらに1バーディを重ねてリードを広げていく。
後続と5打差で迎えた最後のバックナインでは、14番でこの日最初のボギーも、15番パー5ですぐさま取り返して軌道修正。以降は惜しい場面が続き伸ばせなかったが、左ラフに外した難関18番を2打目レイアップからパーに収め、2アンダー69で最終的に2位と4打差の今季初勝利、ルーキーイヤーでのツアー通算2勝目を飾った。なお、米ツアーでの最初の2勝をともにメジャーで飾ったのは朴セリ(韓)以来2人目となった。
4打差2位タイにはパク・スンヒョンとリュウ・ソヨン(韓)が並び、上位は韓国勢が占める結果に。6打差4位にはリオデジャネイロ五輪銅メダリストのフォン・シャンシャン(中)が入っている。そのほか、ともに今季メジャー1勝のブルック・ヘンダーソン(カナダ)、アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)は通算7アンダー9位タイ。昨季覇者リディア・コ(ニュージーランド)は通算2オーバー43位タイに終わった。
メジャー大会での自己ベストフィニッシュとなった野村は、サンデーバックナインのチャージでトップ10に食い込んだ。2オーバーで迎えた11番で最初のバーディを奪うと、これを皮切りに3ホール続けて伸ばし、さらに15番パー5ではイーグル奪取。18番で1つ落としたものの、1イーグル、3バーディ、3ボギーの2アンダー69で通算9アンダーとして大会を締めくくっている。
その他日本勢は、宮里美香が3バーディ、5ボギーの2オーバー73で回り、レクシー・トンプソン(米)らと並ぶ通算2アンダーの22位タイ。連日の「76」と苦しんだ上原彩子は通算12オーバー70位で4日間を終えている。