米国チームがカップ奪還! 母国で4大会ぶりV飾る
2年に1度、アメリカとヨーロッパが名誉と威信をかけて激突するライダーカップが現地時間2日、ミネソタ州ヘーゼルティン・ナショナルGCで最終日の競技を終了。3ポイントリードでこの日を迎えた米国チームがシングルス12マッチの末に17.0対11.0と欧州チームを突き放し、2008年以来となる大会制覇を果たした。
2012年大会では最終日に4ポイント差をひっくり返されたが、同大会でも主将を務めたデービス・ラブIII率いるチームは同じ轍を踏まなかった。最後のキャプテンピックでチーム入りしたライアン・ムーアがリー・ウェストウッド(英)相手に上がり3ホール連取での劇的な逆転勝利を収めた瞬間、米国チームは勝負を決める15ポイント目を獲得。最終的に7勝4敗1分けと勝ち越し、母国で悲願のカップ奪還を遂げた。
あと5ポイントを獲得すれば勝利(3日間合計で14.5ポイントを獲得したチームが優勝)という状況で最終日に入った米国チーム。逃げ切りを目指したこの日は、マッチ2でジョーダン・スピースがヘンリック・ステンソン(スウェーデン)に3&2で敗れるなど、序盤の4マッチを終えて1勝3敗と苦しい流れとなり、一時は10.5対9.5と1ポイント差まで迫られた。
その中で大きな注目を集めたパトリック・リードvsローリー・マキロイ(北アイルランド)のマッチ1は、3番で先手を取られたリードが5番パー4で1オンからイーグル奪取でタイに戻し、そこからバーディ応酬の見応えある展開。オールスクエアの折り返し後は、リードが16番までに2ホールを奪い、アプローチをミスした17番こそ落としたものの1アップで接戦を制した。
すると、米国チームはリッキー・ファウラーがジャスティン・ローズ(英)を1アップで退けて逆襲開始。ブルックス・ケプカ、ブラント・スネデカーの勝利に加え、フィル・ミケルソンとセルヒオ・ガルシア(スペイン)の一戦は、ミケルソンが18ホールで10バーディを奪うなど互いに好プレーを連発する激闘の末に引き分けとなり、4試合を残して14.0対11.0と勝利に王手をかける。
勝負を決したムーアvsウェストウッドは、15番を終えて2ダウンの劣勢からムーアが上がり3ホールを連取。16番からイーグル、バーディでオールスクエアに持ち込むと、ウェストウッドのボギーに対して18番パーセーブで米国の勝利を決めた。残る3試合ではダスティン・ジョンソン、ザック・ジョンソンがそれぞれ1ポイントをもたらし、最終的に6ポイント差の快勝で4連覇を目指した欧州チームを退けている。