注目選手振り返り 〜石川遼〜 Part2
更新日:2016/12/22 11:55
掲載日:2016/12/22 11:37

そして石川遼にとって今季国内ツアー2戦目となった8月のRIZAP KBCオーガスタ。初日から「66」を記録し首位発進を切った石川は、終わってみれば2位以下に5打差をつける圧勝で完全優勝。腰椎椎間板症からの復帰後わずか2戦目で結果を残す。
さらには翌週のフジサンケイクラシックで2位タイ、翌々週のANAオープンでは単独3位に入るなど、順調な回復を思わせる活躍を見せた石川。10月の国内公式戦・日本オープンゴルフ選手権で7位タイに入ると、再び活躍の場をアメリカに戻した翌週のCIMBクラシックで昨年5月以来のトップ10フィニッシュを果たした。
また、松山英樹と組んだ11月の国別対抗戦「ISPSハンダ・ワールドカップ・オブ・ゴルフ」では、10代の頃から互いに切磋琢磨してきた盟友と見事なコンビネーションを披露。チームジャパンの14年ぶり3度目の優勝はならなかったものの、この二人の活躍を日本中のゴルフファンが固唾をのんで見守ったのは記憶に新しい。
さらに翌週は国内最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップに出場。最終日まで優勝の可能性を残しながら、単独6位で2016年最後の戦いを終えた。
そんな石川にとって当面の目標は米ツアーでのシード権の確保だろう。すでにスタートしている新シーズンは4か月以上離脱した選手が対象の公傷制度が適用となり20試合の出場権が付与されたものの、石川がその後にシード権を確保するためには残り17試合でフェデックスカップポイント330ポイントが必要となる。
もちろんその先には米ツアーでの飛躍という大目標もある。腰の不安はなくなった。2017年は石川にとって勝負の1年となりそうだ。