注目選手振り返り 〜トーマス・ピータース〜
更新日:2016/12/25 10:46
掲載日:2016/12/25 10:43

文字通りの激闘となった今年のライダーカップ。欧州チームは残念ながら4連覇達成とはならなかったが、23歳のトーマス・ピータース(ベルギー)は、その存在感を十分に発揮し、欧州チームの将来のエース候補であることを証明した。
欧州ツアーでは2015年に2勝をあげていたピータースだったが、2016年もシーズン初戦となったアブダビHSBCゴルフ選手権で単独2位に入るなど、度々優勝争いを展開。すると、8月のメイド・イン・デンマークでは、最終ラウンドで長時間の中断を挟みながらも集中を切らすことなく、6アンダー「65」をマークして逆転優勝。ツアー通算3勝目を飾った。
ポイントランキングではライダーカップメンバー入りを逃していたピータースだったが、結果的にこの勝利が大きなアピールとなり、キャプテンピックによって欧米対抗戦への出場が決定。すると、初日午後からのフォーボールマッチからのダブルス3試合で欧州チームのエース、ローリー・マキロイ(北アイルランド)とコンビを組んで戦うこととなる。
その3試合では、ダスティン・ジョンソン、フィル・ミケルソン、リッキー・ファウラーといった米国チームの主軸たちを次々と撃破しチームにポイントをもたらすと、最終日にシングルスマッチではJ.B.ホームズ相手に3アンド2で勝利と堂々とした戦いぶりを見せた。新鋭の活躍にマキロイも「二人のプレースタイルがとても似ていて戦いやすい」と話すなど、次回大会以降ではこのコンビが欧州チームのポイントゲッターとなる可能性もある。マシュー・フィッツパトリック(英)、ティレル・ハットン(英)らとともに、欧州ツアーの将来を担う選手であることは間違いない。