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4度目の手術、逮捕… そして復活への第一歩 タイガーを振り返り

2017/12/22 12:53
4度目の手術、逮捕… そして復活への第一歩 タイガーを振り返り
再びゴルフが楽しめるようになったタイガー。

 

 2017年のタイガー・ウッズ(米)はいろいろな意味でゴルフ界を騒がせた。

 松山英樹が優勝した2016年末のヒーロー・ワールドチャレンジで競技に帰ってきたタイガー。18選手中15位に終わったが、4日間のバーディ数ではフィールドトップを記録するなど復調の兆しを見せると、年初にはテーラーメイドゴルフとクラブ使用契約を結び、話題をさらった。

 しかし、ツアー復帰戦となったファーマーズ・インシュランス・オープンで予選落ちに終わると、翌週はオメガ ドバイデザートクラシックに出場したものの、第2ラウンドを前に棄権。その後、出場を予定していたジェネシス・オープン、ザ・ホンダ・クラシックの欠場が発表となった。

「プレーするためにすべてのことをしてきた」と出場を目指していたマスターズには間に合わず。それでも米国時間4月20日に通算4度目の腰の手術を受けると、「ここ数年でこんなに良いと感じたことはない」と快方に向かっていることを報告した、そんな最中に例の事件が起こった。

 タイガー逮捕の一報が届いたのが5月29日。飲酒または薬物運転の容疑で身柄を拘束され、その後「アルコールの影響ではなく、処方薬の予期せぬ反応だった。複数の処方薬が自分に強い影響を与えることに気づいていなかった」と説明している。さらに翌月には睡眠障害であることを告白した。

 もう競技復帰は厳しいのではという声も聞こえる中で、明るい兆しが見え始めたのは10月のこと。ソーシャルメディア上でアイアンショット、ドライバーでのフルスイング動画を投稿すると、往年得意としていたスティンガーショットも公開。また、代理人のマーク・スタインバーグ氏が担当医師から「制限なくゴルフをしても問題ないと言われた」ことを公にした。

 復帰戦は非公式大会ながらタイガーが主催し、ちょうど1年前に復調の兆しを見せたヒーロー・ワールドチャレンジに決まった。

 その復帰戦、タイガーは3アンダー8位タイ発進を切ると、2日目は1イーグル、4バーディ、2ボギーの「68」をマークして5位タイに浮上。3日目は「75」と崩れたが、最終日は再び「68」でまとめて通算8アンダー9位タイで復帰戦を終え、「少しばかり時間はかかったが、アイアンはさび付いてなかったし、飛距離も良かった。そしていくつか良いパットも沈められた。将来に向けて良い兆しになったと思う」と完全復帰への手応えを語った。

 ツアー復帰は現地時間2018年2月15日に開幕するジェネシス・オープン(カリフォルニア州リビエラCC)となる見通し。その先にはマスターズを見据える。復活への第一歩は踏み出した。来年はまたグッドニュースでゴルフ界を沸かせてくれることを期待したいところだ。

(写真提供:Getty Images)

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