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逆輸入の全米オープン覇者 “飛ばし屋”B.ケプカを振り返り

更新日:2017/12/24 11:05
逆輸入の全米オープン覇者 “飛ばし屋”B.ケプカを振り返り
欧州で実績を積んだブルックス・ケプカは、2017年に初のメジャータイトルを獲得。11月には日本でも圧倒的な強さでファンを魅了した。

 

 ブルックス・ケプカ(米)は、全米オープンで優勝、ダンロップフェニックストーナメント連覇と飛躍の年となった。欧州下部ツアーからレギュラーツアーに上がり、そして米男子ツアーの出場資格を獲得するなど様々な経験をしたからこそ今の強いケプカがいる。そんな“飛ばし屋”の活躍を振り返る。

 ケプカは2016-17シーズンの序盤、シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンで単独2位に入ると、タイガー・ウッズ(米)主催のヒーロー・ワールドチャレンジにも招待されるなど、超一流の仲間入りを果たす。

 そして、今年4月のマスターズでは11位タイ、翌々週のバレロ・テキサス・オープンで単独2位、5月のザ・プレーヤーズ選手権で16位タイと好成績を残し、6月の全米オープンを迎える。

 ラフが深くバンカーが多いので、優勝スコアは通算イーブンパー付近ではないかと予想されていたが、圧巻の通算16アンダーを叩き出した。トップと1打差の2位タイから最終日をスタートしたケプカは「67」とスコアを大きく伸ばして、逆転でメジャー初制覇。

 優勝会見では「信じられないよ。今何を話しているのかも分からない。2011年の全米アマチュアを戦った場所で勝てたことは本当に特別なことだ。チーム全員の努力の結果だよ」と語っている。

 その後、全英オープンで6位タイ、プレーオフシリーズ最終戦 ツアー選手権で単独6位。ザ・プレジデンツカップメンバーにも選ばれ、米国選抜チーム優勝にも大きく貢献した。

 さらに11月には、来日して国内男子ツアーのダンロップフェニックストーナメントに出場。後続に9打差をつける通算20アンダーで大会連覇を果たした。冬にもかからわず3番ウッドで300ヤード飛ばすなど、日本ファンを魅了。より強くなって帰ってきたことをケプカは証明した。

 飛ばすことはもちろんだが、ショートゲームスキルも非常に高い27歳。飛距離のアドバンテージを活かし、寄せてスコアを伸ばす。噛み合った時はだれにも止められないケプカに2018年も注目だ。

(写真提供:Getty Images)

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