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飛距離を90年代に! 帝王ニクラウスはボールの変更を提言

更新日:2018/04/28 18:35
飛距離を90年代に! 帝王ニクラウスはボールの変更を提言
J.ニクラウスはボールの変更を提言している。

 

 米国時間17日、ジャック・ニクラウス(米)は全米ゴルフ協会(USGA)のエクゼクティブ・ディレクターのマイク・デービス氏と食事をしながら、ボールディスタンス問題について話し合ったようだ。米ゴルフチャンネルが報じている。

 飛距離が出ることはスロープレーに繋がるとニクラウスは考えている。300ヤードは当たり前、条件が合えばダスティン・ジョンソン(米)のように400ヤード以上飛ばすこともある現代。ロングヒッターに対応するにはコースを伸ばすなど改修が必要。難易度にもよるが基本的に短いコースより長いコースを回るほうが時間を要する。

 従ってニクラウスはコースを改修するより、費用面でもボールを変えたほうが良いと意見する。今よりも20%飛距離が落ちるようなボールを製造し、90年代の飛距離に戻るのがベストだと。しかしこの意見に反対しているのがタイトリストだそうだ。

「タイトリストは試合をコントロールしている。なぜタイトリストが反対しているのか分からない。というより分かるが理解ができない。最高な商品を作り出しているのは明らか。20%飛距離減のボールを作ったとしてもマーケットシェアはあまり変わらないだろう。どのみち試合を支配するよ」と帝王は提言するが……。

 コース延長によるスロープレーは選手だけでなくテレビなどで視聴する多くの人にも影響する。「理想は3時間半でラウンド」とニクラウスが言うようにある程度終わる時間が把握できれば視聴者も離れない。「観戦するということは、テレビやデバイスを購入して、番組にお金を払うということ。見てくれるファンを大切にしないといけない。特に子供だ。5時間も見てられないし、すぐに満足感を味わいたいのが子供だからね」。

 最後にニクラウスはコースによってボールを変えるというアイデアをデービス氏に伝えたそうだ。

(写真提供:Getty Images)

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