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コースセッティングはメジャー以上? 苦戦する選手が相次ぐ

更新日:2018/02/24 17:47
コースセッティングはメジャー以上? 苦戦する選手が相次ぐ
49位タイで予選を通過したローリー・マキロイだが、コースマネジメントの苦労を明かした。

 

 現地時間22日に開幕したザ・ホンダ・クラシック。池に囲まれたグリーンに加え、風速15メートルの強風に見舞われるなどこの2日間選手たちは厳しい戦いを強いられている。

 ジャスティン・トーマス(米)やタイガー・ウッズ(米)らは上位で予選通過するも、予選落ちしたディフェンディング・チャンピオンのリッキー・ファウラー(米)を筆頭に、多くの実力者が苦戦する。

 その中の1人で、2日目を終え49位タイにつけるローリー・マキロイ(英)は「早くこの大会を終わらせたい。世界ランキングポイント、フェデックスカップポイント、賞金を積み重ねられればそれで良い。“オーガスタでの手助けになる”と言えるようなことはこの2日間にはなかった」とコースマネジメントへの苦労を明かした。

 続けて「メジャー並のセッティングで、スコアも全米オープン並。特にこのラウンドはオーガスタからかなりかけ離れたものだと思う」とマスターズへの調整期間に入ったこの時期にしてはかなりの難易度だとマキロイは話している。

 特に今コースのグリーンは今夏に貼り替え予定であることもあり、普段以上に硬く、速い。グリーンを“硬い皮みたい”や“でこぼこ”などと皮肉る選手も続出。他にも「もうこの風との戦いに身を投じる必要はない」、「ゴルフボールをバッグに補充しなくて済む」、「比べものにならないぐらい難しいグリーンでパッティングをする必要もない」とのコメントも散見された。

 予選落ちを喫したルーク・ドナルド(英)も「フロントナインの最初の7ホールは、砂の上に緑色のスプレーで塗ったようなグリーンだった」とまで言う始末に。過去に8試合をPGAナショナルでプレーする同選手にとっても今大会のグリーンはまったくの別物になってしまったようだ。

 グリーン以外にもパー3の15番、17番は多くの選手がギャラリーサイドや池の中に打ち込んだりとショットでのミスも相次ぎ、2日目の平均スコアも73.166と高値に。さらに、36ホールをアンダーパーでプレーした選手は10名のみで、カットラインも過去3年間のツアーで最大スコアとなる5オーバーに設定されるなど、セッティングが難しすぎるのではないかとの声が挙がっている。

 今年最初のメジャー、マスターズまであと1カ月余りを残すこの時期、多くの選手がオーガスタに向け自信と勢いをつけたいところだが、全く逆の展開になってしまいそうだ。

(写真提供:Getty Images)

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