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最も衰えたチーム? 元世界1位のデュバルは選手として奮闘

更新日:2018/04/27 20:57
最も衰えたチーム? 元世界1位のデュバルは選手として奮闘
デビッド・デュバル&ジム・フューリック組は7アンダー21位タイ。

 

 デビッド・デュバル(米)&ジム・フューリック(米)組は、7アンダー21位タイで米男子ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ(現地時間26日/ルイジアナ州 TPCルイジアナ)初日を終えた。

 ホールアウト後、レポーターたちに向かってデュバルは「馬鹿なメディア」と愚痴った。今はキャスターとして活躍する同選手ならではのジョークだろう。

 元世界ランク1位、2001年の全英オープンで優勝するなど超一流プロだったが、怪我の影響で2003年以降はスランプに陥った。選手として戦うことはほぼ無くなり、ゴルフ番組のキャスターという道に進んだ。

 46歳のデュバルが過去4年間で出場したのは11試合のみ。最後に予選を通過したのは2015年7月のこと。今年2月初旬のAT&Tペブルビーチ・プロアマに出場したが、目的は夫婦で楽しむためだった。

 競技者として中々チャンスがないと分かっていたデュバルだが、ジュニア時代から30年以上の付き合いがあるフューリックと組み、ダブルス戦に出場することを決意。「メディアの期待は分からないが、参加するだけじゃない。戦うために私はここにいる」とデュバル。この2人は今まで100回以上もラウンドをしたことがあるそうだ。

 デュバルは、元コーチのパギー・ブラックモン氏のもとで練習に励んだ。その期間(約2週間)はテレビ出演を一切控えていた。「いたって普通の準備。活躍している選手には及ばないかもしれないが、今まで自分が行ってきた中ではかなり多い」とデュバル。

 また、外からゴルフを見てきたことで完璧にプレーする必要がないと気づいたようだ。「別の視点(メディアの側)に立ったことで、皆がけっこう悪いショットをたくさん打っていることに気づいた。完璧である必要はないんだよね。ただ、悪いショットより良いショットを打たなければいけないけどね」と、気軽にプレーすればいいという気持ちになったようだ。

 パートナーのフューリックはラウンド後に冗談で「最も衰えたチーム」と表現し、「それでも我々ができるベストなプレーをしたと思う」とコメントした。

 現在トップは12アンダーで、チェズ・リアビ(米)&ルーカス・グローバー(米)組、チャン・シンジュン(中)&トウ・ウーチェン(中)組。デュバル&フューリック組は2日目もナイスラウンドで週末を迎えられるだろうか。

(写真提供:Getty Images)

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