ミケルソン「2ペナの方がいいと思った」 グリーン上で動いている球を故意にストローク
全米オープン(現地時間16日/ニューヨーク州 シネコックヒルズGC)3日目に事件が起きた。この日、48回目の誕生日を迎えたフィル・ミケルソン(米)がまさかの行為に走った。
4つスコアを落として迎えた13番パー4。約3mの下りのボギーパットを沈めようとしたが、ボールはカップを通り過ぎ、加速。その時だった。ミケルソンはまだ動いているボールの方へ小走りで向かい、そのまま返しのパッティングをしてしまったのだ。動いている球をプレーした場合、2打罰が科せられるため、このホールを「10」とした。
「あの時、下まで行って返しのパッティングをする気分ではなかった」とミケルソン。「2ペナの方がいいと思った。ルールは理解している。そうしたいと思ったホールはいくつかあって、そうしたんだ」とラウンド後に説明。また、「無礼な気持ちなどはない。もしそう思われてしまったのなら、申し訳ない」とコメントしている。
結局この日は、11オーバー81のラウンドで、通算17オーバー64位タイで終えた。
規則14-5 動いている球をプレーした場合
プレーヤーは、自分の球が動いている間はその球をストロークしてはならない。
例外:
●ティーから落ちつつある球-規則11-3
●2回以上打った場合-規則14-4
●水中で動いている球-規則14-6
プレーヤーがストロークを始めた後や、ストロークのためにクラブを後方へ動かした直後に球が動き始めた場合には、プレーヤーは動いている球をプレーしたことに対して、規則14-5による罰はないが、規則18-2(止っている球がプレーヤーにより動かされる)に基づく罰は免れることはできない。
(プレーヤーやパートナーまたはこれらのキャディーによって故意に方向を変えられたり止められた球-規則1-2参照)
(写真提供:Getty Images)