ブライソン・デシャンボー コンパスは使用不可に
ブライソン・デシャンボー(米)は先月のトラベラーズ選手権でコンパスを使用してピンポジションを計算していたが、規則14-3(人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用)にあたるため使用不可となった。米ゴルフチャンネルが報じている。
アイアンの長さを統一にするなど独特の感覚を持つデシャンボーは、テキサス州の南メソジスト大学出身で物理学を専攻しており、2年前からコンパスを用いて正確なピンポジションを計算している。
トラベラーズ選手権時には、PGAツアーはUSGA(全米ゴルフ協会)と話し合った結果、コンパスの使用についてはルールブックに記載されていないため使用可としていたが、今後は使用不可となる。
米ゴルフチャンネルに送られてきたUSGAにステートメントによると「PGAツアーのリクエストにより、USGAとR&Aはコンパスの使用について検討し、規則14-3aにあたると判断した。選手は人工の機器、異常な携帯品の使用は認めれておらず、コンパスは異常(普通ではない)な携帯品である。従って、今後、デシャンボーがコンパスを使用した場合、競技失格やペナルティが科せられる」とのことだ。
【14-3 人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用】
規則14-3は特定のストロークを行う際、あるいはプレー全般でプレーヤーの援助となる可能性のある携帯品や機器(電子機器を含む)の使用に関する規定である。
規則で規定されている場合を除き、プレーヤーは、正規のラウンド中、次のような人工の機器や異常な携帯品はどのようなものも使ってはならないし、いかなる携帯品も異常な方法で使用してはならない。
a.ストロークを行うときやプレーする上でプレーヤーの援助となる可能性のあるもの
b.距離やプレーに影響する可能性のある状況を計測あるいは測定する目的のもの
c.クラブを握る上でプレーヤーの援助となる可能性のあるもの
ただし、次のことはすることができる。
(i)単純な手袋であることを条件に手袋をはめること。
(ii)松脂やパウダー、乾燥剤、加湿剤を使うこと。
(iii)タオルやハンカチをグリップに巻きつけること。
規則14-3の違反の罰は
・マッチプレーではそのホールの負け
・ストロークプレーでは2打
・その後さらに同じ違反があった場合は 競技失格
・ホールとホールの間での違反については、罰は次のホールに適用する。
(写真提供:Getty Images)