9.11以来初めてベルーフCCに戻るウッズ
更新日:2018/08/02 13:03
掲載日:2018/08/02 10:59
今年の全米プロゴルフ選手権の舞台、ベルーフCCで最後に米男子ツアーの競技が行われたのが2008年のBMW選手権。メジャー大会は1992年の全米プロが最後となる。
両大会に参加していないタイガー・ウッズ(米)にとってベルーフでの最後の記憶は忘れられない。現地時間2001年9月13日から16日にかけて行われる予定だったWGC-アメリカン・エキスプレス選手権。そう、あのアメリカ同時多発テロ事件が起きた週である。
世界が変わってしまった瞬間はマイク・ウィアー(カナダ)と練習ラウンドをしていた。「最初の飛行機が(ビルに)突入したんだ。すぐに練習をやめてクラブハウスに戻った時に、2機目が突入した」とウッズ。空港はクローズとなり、もちろん大会も中止。「9月13日に家(フロリダ)まで送迎車を運転した。当たり前だがアメリカ中、何もできない状態だった。17時間くらいかかった。その間に色々なことを考えた」。
この17時間における帰路でウッズはひとつの重大な決断を下す。「これが私の財団をゴルフベースの財団から教育ベースの財団に変更した理由のひとつです」。
1996年のプロ入り直後にタイガー・ウッズ・ファウンデーションを設立し、ジュニアゴルファー育成に力を入れていたが、9.11をきっかけに「ゴルフだけでなく教育のほうでも支援したいと思った」という。2006年には「タイガー・ウッズ・ラーニングセンター」を開校するなど、教育活動にも力を入れるきっかけとなった。
(写真提供:Getty Images)