マキロイ「聞こえねーぞ!」リード「まだまだ」 2016年ライダーカップのTHE激闘
第42回ライダーカップが現地時間28日、フランスのル・ゴルフナショナルを舞台に開幕。米ツアー通算80勝を挙げたタイガー・ウッズ(米)をはじめ、フィル・ミケルソン(米)、ジャスティン・ローズ(英)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)らが出場する。
前回大会(ミネソタ州/ヘイゼルタイン・ナショナルGC)は17対11で米国選抜が勝利した。その中でも最終日のシングルス戦、マキロイ対パトリック・リード(米)の戦いが激く、2人は雄叫びを上げ、あおり、エキサイティングな展開となった。
特にオーススクエアで迎えた8番のショートホール。両者のバーディパットは第41回大会で最も印象に残った。先にマキロイが約13メートルを沈め感情爆発「カモン!」。耳に手を当て「(声援が)聞こえねーぞ!」。
それに応えるようにリードは約8メートルを決め、マキロイに向かって人差指を左右に振り「まだまだ」。カップからボールを取り、両手を振り、現地ファンをあおりまくった。そして2人は健闘するかのようにグータッチをした。
そして11番までオールスクエア、12番、16番とリードが獲り2アップ。17番でマキロイが奪い返すも、最終ホールを引き分けとし、リードが1アップで勝利。
なぜここまで熱い戦いとなったのか? それは初日の出来事にある。マキロイはトーマス・ピータース(ベルギー)と組み、ダスティン・ジョンソン&マット・クーチャー組に3&2で勝利した。その際に「どうも、ありがとう」のようなお辞儀をし、「僕のショーに来てくれてありがとう」と発言。結果、SNS上では炎上。米国選抜メンバーの心にも火がついた。だから余計リードは気合が入っていたのだ。
プライドをかけた戦いがもうすぐ始まる。今回も熱い戦いに期待したい。
(写真提供:Getty Images)