ライダーカップがまもなく開幕 ビッグマッチをひも解く4つのポイントとは?
今季最後のビッグイベント。2年に1度の欧米対抗戦 ライダーカップが現地時間28日にいよいよ開幕する。今年の舞台はフランス・パリのル・ゴルフナショナルだ。
【過去の対戦成績は米国の圧勝も近年は・・・】
ヘイゼルタイン・ナショナルGC(米ミネソタ州)で行われた前回大会は米国選抜が17対11で勝利。3大会連続で勝利していた欧州選抜を破り、2008年以来となるタイトルを手にした。ちなみにこれまでの戦績は米国の26勝13敗2分(1971年以前の欧州の2勝1分はイギリス単独出場)だが、こと2000年以降に限れば欧州の6勝2敗と立場は逆転している。
【10Hがウォーターハザード絡み 鬼門は最終18番】
舞台となるル・ゴルフナショナルはフランスを代表するコースだ。欧州ロレックスシリーズの一戦であるオープン・ド・フランスでも使用され、代表チーム用のトレーニングセンターも併設される。難易度も高く、18ホールのうち10ホールがウォーターハザードが絡みで、プレーヤーには正確なショットが要求される。特に最終18番はティーショットが重要で、左は池、右はバンカーと全コースの中でもっとも難易度が高い。
【ウッズとペアを組むのは? ファンが望むのはやはりあの選手】
もっとも注目を浴びるのはタイガー・ウッズ(米)で間違いないだろう。直前に行われたプレーオフシリーズ最終戦のツアー選手権で5年ぶりツアー通算80勝目を挙げ、復活を予感させた。敵地であろうがレジェンドのプレーを見たいと皆が思うはずだ。
そのウッズとペアを組みそうなのがブライソン・デシャンボー(米)。同選手はプレーオフシリーズ初戦、第2戦と連勝し、勢いに乗っている。両者はブリヂストンのボールを使用しており、先日、互いのボールをテストしあっていると報道された。
また、練習ラウンドもよくしているため、組む可能性が高い。しかし、ファンが一番望むのはウッズとフィル・ミケルソン(米)が組んでプレーする姿ではないだろうか。主将のジム・フューリックは「過去に組んだ時よりは良いコンビになるとは思う。組まないとは言ってないよ。だけど、可能性としてはどうかな」としているが果たして。
【欧州の中心は年間王者のローズ マキロイ、モリナリにも期待】
欧州のエースはやはり今季のフェデックス年間王者&世界ランキング1位に輝いたジャスティン・ローズ(現在同2位)だ。彼を中心に全英オープン覇者のフランセスコ・モリナリ(伊)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)といった選手がいかにポイントを稼げるかが鍵となる。お祭り男のイアン・ポールター(英)も楽しみな存在だ。
前回大会ではマキロイとパトリック・リード(米)が闘志むき出しの激闘を繰り広げ、大いに話題となった。今回もそのような熱いマッチが見られるだろうか。
なお、競技形式は、最初の2日間がフォアボールの4マッチ、フォアサムの4マッチで行われ、最終日はシングルス戦12マッチで勝敗を競う方式。各マッチ勝利で1ポイント、引き分けで0.5ポイントが与えられ、累計ポイントで優勝チームが決定する。
(写真提供:Getty Images)