14年4月20日→18年11月11日　クーチャーとウェストウッドが4年ぶりに優勝

　40歳のマット・クーチャー（米）と45歳のリー・ウェストウッド（英）が2014年4月20日以来の優勝を挙げた。大ベテランがメキシコと南アフリカで2018年11月11日にトロフィーを掲げるという特別な日となった。

　クーチャーは初日から首位の座を譲らず、米男子ツアーのマヤコバ・ゴルフ・クラシック（メキシコ／エル・カマレオンGC）でツアー通算8勝目。当初クーチャーは今大会に出場する予定は無かったが急遽参戦を決め、地元のキャディとプレーをした。初日にはザック・ジョンソン（米）のキャディが熱中症で倒れたため、後半の途中からキャディ経験のあるクーチャーの妻がジョンソンのキャディを務めるという珍しいことが起きた。

　欧州ツアーのネッドバンクチャレンジ（南アフリカ／ゲーリー・プレーヤーGC）でツアー通算24勝目を飾ったウェストウッドのエースキャディは休暇を取っていたのでガールフレンドが代行。ウェストウッドもクーチャーもいつもとは違った相棒とゴルフをしていたのだ。

　ウェストウッドはラウンド後のインタビューで「感情的になっている」と涙を見せ「また優勝できるかなんて誰にも分からないよね」とコメント。クーチャーは「優勝できて良かった。ホラ（スペイン語の挨拶）からアロハ（ハワイ語の挨拶）だね」とこの勝利で2018年の優勝者のみが出場できる2019年1月3日開幕のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ（ハワイ／プランテーションC at カパルア）の出場権を獲得した。

　今年はクーチャー、ウェストウッド、ポール・ケイシー（英）、フィル・ミケルソン（米）、タイガー・ウッズ（米）といった40代のベテランが優勝した。ブライソン・デシャンボー（米）、キャメロン・チャンプ（米）、ジャスティン・トーマス（米）、ブルックス・ケプカ（米）ら20代と戦うベテランの活躍を来年も期待したい。

（写真提供：Getty Images）