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全米オープンで前代未聞の事件 ミケルソンのパッティングを振り返り

更新日:2018/12/11 19:23
全米オープンで前代未聞の事件 ミケルソンのパッティングを振り返り
アンドリュー・ジョンストンとプレーしたフィル・ミケルソン

 

 フィル・ミケルソン(米)が全米オープン(現地時間6月16日/ニューヨーク州 シネコックヒルズGC)の第3ラウンドに行った前代未聞のパッティングを振り返る。

 通算6オーバー35位タイで第3ラウンドを迎えたミケルソンは、後半12番までにスコアを4つ落とすなど苦しみ、迎えた13番ミドルで前代未聞の”事件”を起こしてしまった。

 約3メートルの下りのボギーパットはカップ右をすり抜け、下り傾斜に落ちそうになっていた。ミケルソンは小走りでボールを追いかけ、まだ動いているボールを打ち返してしまったのだ。動いている球をプレーした場合、2打罰が科せられるため、このホールを「10」とした。

「あの時、下まで行って返しのパッティングをする気分ではなかった。2ペナの方がいいと思った。ルールは理解している。そうしたいと思ったホールはいくつかあって、そうしたんだ。無礼な気持ちなどはない。もしそう思われてしまったのなら、申し訳ない」

 このミケルソン打ちは物議を醸した。「返しのアプローチが難しくなるから良い判断」「プロしてダメ」「ミケルソンがやるくらいだから、シネコックヒルズは難しすぎるのだろう」などの意見が多く、ジョン・デイリー(米)は「フィルのプレーはスマートだったんじゃないかな。あの決断は2〜4ストロークくらい叩くのを防いだと思う」と述べていた。

 しかし、結局はイライラしていたのが原因だろう。大会の1週間後に「自分がしたことは恥ずかしいし、失望している。明らかに良い瞬間ではなかった。申し訳ない」とミケルソンは謝罪し、この話題は終結。ブルックス・ケプカ(米)が連覇したのだが、その偉業以上にミケルソンのパッティングが一番記憶に残ってしまった。

(写真提供:Getty Images)

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