メル・レイド「ありのままの自分を誇りに思う」 同性愛を告白
31歳のメル・レイド(英)が10日、アスリート・アリー(スポーツ界の同性愛者と性同一性障害者に対する偏見をなくし、LGBTQの平等を支持することをミッションに掲げ活動している非営利団体)のアンバサダーとなり、自身がレズビアンだとカミングアウトするに至った経緯を明かした。
ソルハイム・カップに3回出場、欧州女子ツアー通算6勝のレイドは「(LGBTQに対して)ツアーはとても寛容的で問題視している選手はほぼいないと思う。だけどプレーする国によっては同性愛が認められていないこともある」と説明。
問題を挙げるとすれば「ガールフレンドをディナーや表彰式に連れて行ったとき。状況によってどうやって紹介すればいいか。スポンサーの中には(レズビアンであることを)”できれば明かさないで欲しい”と思っていると思うし…」と困ったこともあったらしい。
「キャリアのためスポンサー獲得のため、長い間カミングアウトすることはなかった」と述べ、「”どうしてスポンサーは私を支えてくれるのだろう”と考えた時に”人生は一度きり” ”私は世界で一人しかいない” ”ありのままの自分を誇りに思わないと”って考えた。カミングアウトすることで支えてくれている周りの人たちを幸せにできるし、最終的に自分自身もより幸せになると思う」と自問自答を繰り返し、ベストだと思う決断をした。
9月にはタッド・フジカワ(米)がゲイであると告白。「最近は受け入れられるようになってきましたが、バカにされたり、差別されたりして命を絶つ人もいます。そういうことが起き続ける限り、僕はベストを尽くして(皆が)平等に過ごせるように戦います。僕と同じような状況にいる方々に勇気を与えられればと思います」とコメントしていた。
まだまだデリケートな問題ではあるが、2人のようにプロで活躍する選手が声をあげることで救われる人は多くいるはずだ。
*LGBTQとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィアまたはクエスチョニングの頭文字を取った総称。
(写真提供:Getty Images)