久々Vは感動的 ハウエルは約12年、ウッズ、ミケルソン、クーチャーは約5年
2018年のPGAツアーは久々に優勝した選手が多かった。タイガー・ウッズ(米)がツアー選手権で1,876日(約5年)ぶりツアー通算80勝目を挙げたのは最も印象深いが、他にも感動的な優勝があった。
「次のタイガー」と呼ばれていたほどの天才、チャールズ・ハウエルIII(米)はRSMクラシックで優勝。実に4,292日(約12年)ぶりとプレーオフでのウィニングパットを沈めたハウエルの姿は忘れることができない。
ポール・ケイシー(英)は3,262日(約9年)ぶりツアー通算2勝目をバルスパー選手権で挙げた。欧州ツアーでは2014年に優勝しているが、PGAツアーでは2009年のシェル・ヒューストン・オープン以来だった。
フィル・ミケルソン(米)はプレーオフでジャスティン・トーマス(米)を下し、WGC-メキシコ選手権を制覇。1,687日(約5年)ぶりツアー通算43勝目を手にした。マット・クーチャー(米)はマヤコバ・ゴルフ・クラシックでツアー通算8勝目。1,667日(約5年)ぶりの勝利だった。
そのほか、ケビン・ナ(米)、キーガン・ブラッドリー(米)、テッド・ポッターJr.(米)、イアン・ポルター(英)、ウェブ・シンプソン(米)、ゲーリー・ウッドランド(米)が久々の勝利を手にした。
勝てていない時にモチベーションを保つのは容易なことではない。ハウエルは「また勝てるかなんて分からなかった」と思いながらも諦めずに4,292日という日々を過ごした。ウッズも苦しい時期を乗り越え、ファンに再び感動を与えてくれた。
毎年優勝できる選手の方が稀で1勝もできずに消えていくプロが大半という厳しい世界。だからこそ、久々に、特にベテランが優勝する時は感動的で自分も頑張ろうとパワーをもらえるのだ。2019年はどんな感動的な優勝シーンがみれるのだろうか。今から楽しみだ。
チャールズ・ハウエル(米)
4,292日(約12年)
RSMクラシック
ポール・ケイシー(英)
3262日(約9年)
バルスパー選手権
ケビン・ナ(米)
2,472日(約7年)
ア・ミリタリー・トリビュート at ザ・グリーンブライヤー
キーガン・ブラッドリー(米)
2,227日(約6年)
BMW選手権
テッド・ポッターJr.(米)
2,045日(約6年)
AT&Tペブルビーチ・プロアマ
イアン・ポルター(英)
1,975日(約5年)
ヒューストン・オープン
タイガー・ウッズ(米)
1,867日(約5年)
ツアー選手権
ウェブ・シンプソン(米)
1,666日(約5年)
ザ・プレーヤーズ選手権
ゲーリー・ウッドランド(米)
1,646日(約5年)
ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン
フィル・ミケルソン(米)
1,687日(約5年)
WGC-メキシコ選手権
マット・クーチャー(米)
1,667日(約5年)
マヤコバ・ゴルフ・クラシック
(写真提供:Getty Images)