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マキロイ優勝、松山の猛追、ウッズの爆笑劇… 第5のメジャーは大盛況

更新日:2019/03/18 16:54
マキロイ優勝、松山の猛追、ウッズの爆笑劇… 第5のメジャーは大盛況
8位タイで終えた松山英樹

 

 米男子ツアーのザ・プレーヤーズ選手権(フロリダ州/TPCソーグラス)はローリー・マキロイの優勝で幕を閉じた。ツアー通算15勝目を聖パトリックデー(アイルランドの祝祭日)に挙げるという最高の1日となった。

 実はマキロイ、ここ2年で最終日最終組を9回経験しているのだが、優勝することはできなかった。3日目を終えてマキロイは通算14アンダー2位タイとトミー・フリートウッドと並んでいたが、フリートウッドがマキロイより先にスコアカードを提出していた為、マキロイは最終組の一つ前となり、結果的に逆転Vを飾った。

「優勝できて良かった。特に今回のセッティングはオーガスタ(マスターズ)と似ていたからね。人生でベストなゴルフをしていると思う」

 惜しかったのが48歳のジム・フューリックだ。2日目に8アンダー64を記録するなど最終的に1打差単独2位。去年のライダーカップ主将は、「プレッシャーの中で戦えた。しばらくこういうポジションいなかった。この成績なら、もしかしたらマスターズや全米プロにも出場できるかもしれない。スケジュールが変わってくるかもね」。

 松山英樹もすごかった。予選をカットライン上で通過とギリギリだったが、決勝ラウンドで11ストローク伸ばし、通算12アンダー8位タイと今季3度目のトップ10フィニッシュを決めた。「予選を通る大切さ、悪くても腐らずにやれば良い結果が出ることが分かった」と次戦のWGC-デル・マッチプレー、メジャー初戦のマスターズに弾みのつく4日間だった。

 タイガー・ウッズは先週のアーノルド・パーマー招待を首痛のため欠場したが、通算6アンダー30位タイとまずまずの成績を収めた。それ以上に今回は名物17番パー3でのパフォーマンスが話題となった。

 まずは2日目。ウッズは2回の池ポチャで「7(クアドラプルボギー)」を記録してしまった。それでも1アンダー71で回り、通算3アンダー39位タイで決勝ラウンドへ進んだ。

 そして3日目、ウッズはケビン・ナと同組だった。ティーショットをナは約1.5m、ウッズは約1mにつけた。先にナが沈めたのだが、いつもの癖が出てしまう。ナは「決まる」と確信すると歩き出すことが多く、今回はカップインする前にボールを拾い上げそうでウッズは思わず大笑いしてしまった。

 そんな中、ウッズも真ん中からバーディパットを沈めたのだが、その瞬間、ウッズはナを真似て素早くボールを拾い上げたのだ。ギャラリーは大喜び、解説は大笑い、ウッズとナはグータッチと最高の瞬間となった。プロとして皆を楽しませる事を忘れないのは流石だった。

「ちょっと面白いかなと思った。ラインに乗せることをまず考えて、入ると思った瞬間に出来るだけ速く(ボールを)拾い上げようとトライした(ウッズ)」

 2006年以来の3月開催となった”第5のメジャー”が終わり、マスターズまで1か月を切った。マキロイが言うようにオーガスタ・ナショナルGCと似ているセッティングだったので、今大会で上位に入った選手が、グリーンジャケットを獲得するのかもしれない。

(写真:Getty Images)

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