ミケルソンに高額なギャラ提示か 「サウジ国際」出場に一部から批判
2日、フィル・ミケルソン(米)が来年1月30日に開幕する欧州男子ツアーのサウジ・インターナショナル(サウジアラビア/ロイヤルグリーンズG&CC)に出場すると発表したが一部から批判を受けている。米ゴルフチャンネル、英ザ・ガーディアンらが報じた。
今年1月に第1回大会が開催されたが、そもそもサウジアラビアで試合を行うことに批判的な人が多かった。2018年10月に同国政府を批判してきた記者のジャマル・カショギ氏が殺害されるなど政治的な問題があったからだ。
それでも当時世界ランク1位のジャスティン・ローズ(英)、同2位のブルックス・ケプカ(米)、同3位のダスティン・ジョンソン(米)、ブライソン・デシャンボー(米)、パトリック・リード(米)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)らが参戦し、ジョンソンが初代王者に輝いた。
大会は盛り上がったように見えた。しかし、非政府組織のアムネスティ・インターナショナルはスポーツのイメージが悪くなると批判。なぜかというと中東ではゴルフに限らずスポーツ選手に高額なギャラを支払って試合に招待したり、チームに招き入れたりしているからだ。
米男子ツアーでは禁止となっているが、欧州男子ツアーではアピアランスフィーを支払うことは、公にはなっていないが許可されているようで、報道によるとミケルソンをはじめ、連覇を狙うジョンソン、ケプカ、ガルシア、トニー・フィナウ(米)、シェーン・ロウリー(アイルランド)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が“いくらか”の報酬を受け取るようだ。
ミケルソンは「ダスティンのプレーを見て挑戦しがいのあるコースだと思った。過去に行ったことのない国でプレーしてみたかった」と出場理由を明かし、自身のツイッターでは「残念に思っている人がいるのも理解している」と同週開催の米男子ツアー「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」は欠場となる。
なお、タイガー・ウッズ(米)は約3億5000万円という大金を提示されたようだが出場を見送った。